「整骨院開業を考えているけれど、経営が厳しいって本当?」
「厳しい整骨院経営を生き残るためにはどうすればいい?」
今回は、このような疑問をお持ちの方々に向けて、整骨院経営が厳しいとされる理由と、失敗を回避するためのポイントについてご紹介します。
整骨院廃業ラッシュの背景、潰れる決定的な原因、儲かる仕組み作りのポイント、売上・顧客情報管理の重要性について解説していきましょう。
整骨院開業に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
整骨院経営は厳しいと言われる背景
整骨院経営は競合の増加や保険請求の厳格化によって厳しい現状となっています。
現在の業界を取り巻く問題について解説します。
競合の柔道整復師・施術所の増加
整骨院の経営が厳しい一番の理由は競合の増加です。
1998年の柔道整復師養成学校の規制緩和をきっかけに柔道整復師の数が増えていることに加え、あん摩マッサージ・指圧・鍼灸を行う施術所も増加しました。
また、開業しやすい「もみほぐし・リラクゼーションサロン」のお店も増加。競争の激しさは増す一方です。
見通しの甘い開業では、もはや生き残ることは難しいでしょう。
保険請求の厳格化
整骨院・接骨院では全ての症状に対して保険が適応されるわけではありません。
そのため、保険請求による収入目当てに水増し請求・架空請求などの不正が横行しました。
こうした不正を防ぐために、国の保険請求審査は厳格化。
さらに、罰則が強化され、保険請求には慎重な対応が必要です。
また、保険収入とされる診療費は年々減少しており、現に保険診療での施術数は減少し、保険診療しか扱っていない整骨院は厳しい経営を余儀なくされています。
整骨院が潰れる決定的な理由
潰れる整骨院には、いくつかの特徴があります。
整骨院が潰れる決定的な理由を4つ紹介しましょう。
経営能力の不足
経営の知識が足りないと、資金繰りや集客対策が上手くいかず、経営難に陥ります。
施術時間や価格設定のバランスが悪いと利益が確保できず、売上も上がりません。
ビジネスにおけるノウハウを持っていない人も多いので、開業を考えているなら習得する必要があります。
立地の悪さ
固定費を抑えるために辺鄙な場所で開業すると、集客が難しくなるでしょう。
患者様の通いやすい立地を考えることが大切です。
また、周辺に競合店が多いと、顧客の奪い合いになってかなりの苦戦を強いられることになります。
開業するならターゲットを明確にした上で、狙った顧客が多く住んでいる地域を選ぶことが肝要です。
一人で運営しきれていない
一人整骨院の経営を考えている方も多いのではないでしょうか?
その場合、施術のほかに予約受付・事務・清掃・その他雑用を一人でこなさなければなりません。
しかしこれらの業務が回しきれていないと、施術の質が落ちたり、スムーズな受付ができず、サービスが低下してしまうおそれがあります。
患者様に満足してもらえる整骨院作りのために、施術以外の業務を効率化することが大切です。
資金不足での倒産
十分な整骨院開業費用・ランニングコストが調達できていないと、倒産の原因となってしまいます。
整骨院開業においては、保険の不正請求問題などもあって信用度が落ち、資金調達も難しくなっています。
整骨院業界の不正が、自分の首を絞める結果を引き起こしてしまっています。
経営に失敗しないためには儲かる仕組みを作ること
整骨院の開業・経営に失敗しないためには、収益が確保できるよう事前計画と集客対策を練り、顧客満足度の向上に努める必要があります。
整骨院が儲かる仕組みを作る上で把握しておきたいポイントを紹介していきましょう。
整骨院のブランディングを図る
開業前に考えておきたいのが、整骨院のブランディング。
あなたの整骨院はどんな人に向けたもので、どこがどのように他院と違うのかを明確にすることは、集客する上で非常に重要なポイントです。
ブランディングに必要な2つのポイントを紹介しましょう。
整骨院のコンセプト決定&ターゲット層を絞り込む
自分の整骨院の強みが何か、また、どのようなサービスをどんな人に提供したいのかをはっきりさせ、他院との差別化ポイントを明確にします。
たとえば、スポーツマッサージが得意な場合は、スポーツ選手のニーズに合わせた治療やメニューなどを考えましょう。
他にも、女性の美容ケア向きであったり、高齢者の健康ケアに特化したりする場合は、それに応じた内容で計画を練ることになります。
ターゲット層の性別・年代・属性は、できるだけ絞り込むことでマーケティングが効率化し、訴求力が高まります。
開業前に競合リサーチをすませておくこと
開業前に必ずしておきたいのが競合店のリサーチです。
立地が良い場所は、競合店も集中している傾向にあります。
周辺に競合がどれだけいるか、メニューや料金設定はどうなっているのか、どれだけ繁盛しているのかを調査することが重要です。
特に、自分と同じ規模の整骨院がある場合は、念入りに調査することをおすすめします。
患者のニーズに合った自費診療メニューを展開
患者の悩みに対して効果的な施術が提案できるよう、自費診療メニューを充実させるといいでしょう。
骨盤矯正や姿勢矯正など、自院でしか受けられない独自の施術メニューがあれば、他院との差別化にも有利となる上、安定した収益確保にもつながります。
ただし、あまりしつこくおすすめすると患者様の不信感を買うので、患者様のニーズを把握しつつ、慎重に対応する必要があるでしょう。
集客対策に力を入れる
開業しても、ただ待っているだけでは患者様は来てくれません。
集客方法を考えることは整骨院経営の安定化を図る上で非常に重要なポイントです。
開業後でも取り組みやすい集客方法について紹介しましょう。
ホームページの作成は閲覧者に安心感を与える
開業したら、公式ホームページを作ることをおすすめします。
無料で作成できるサービスもあれば、業者に依頼してこだわったホームページを作る人もいます。
ホームページでは、整骨院のコンセプト・代表者の写真・メニュー・料金・交通アクセスの情報を発信できます。
得体のしれない整骨院に入る勇気がある人は多くありません。
しかし、どのような人物が、どんな整骨院を営んでいるのかが分かれば、閲覧者にとって安心材料となるでしょう。
Googleビジネスプロフィール作成で整骨院の認知拡大
Googleビジネスプロフィールとは、経営者向けの情報管理サービスです。
お店の検索の際、誰もが目にした経験があるのではないでしょうか?
Googleビジネスプロフィールに登録すると、
- 営業時間
- 連絡先情報
- 公式サイトへのリンク
など、ユーザーに必要な情報を提供できるため、お店の情報を周知しやすくできます。
このサービスは無料で利用できるサービスなので、開業したらまず登録することをおすすめします。
ここで良い口コミをもらえれば整骨院への信頼性が高まり、新規顧客の獲得チャンスが生まれるでしょう。
ただし、悪い口コミを書かれると非公開・削除ができない点にも注意が必要です。
SNS運用で新規顧客の獲得につなげる
SNS運用もまた、コスパが良い宣伝手段の1つであり、開業直後の方におすすめです。
SNSを通じて患者様に有益な情報を発信することで、集客につなげます。上手く活用できれば、新規顧客の獲得に非常に有効な手段となるでしょう。
SNSは複数ありますが、それぞれ年齢・性別・属性によって利用者層が異なります。
院のターゲット層となる人々が多く利用しているサービスを選び、発信する必要があります。
チラシ・ポスティングで地域の潜在的な顧客にアピール
WEBを活用した集客はもちろんですが、チラシを自店舗の周辺など、特定の地域に配布することで地域の潜在的な顧客獲得に有効です。
キャンペーン開催時などに配布するのも効果的でしょう。
整骨院のターゲットがインターネットに疎い中高年層であれば、オフライン広告の展開はなおさら必要になります。
WEBと紙媒体の両方を活用し、認知拡大に努めましょう。
ウェルカムボード設置で院の魅力を打ち出す
院外の人通りのあるところにウェルカムボードを設置し、通りすがる人の目に入るようにします。
ウェルカムボード設置の主な目的は、来院される患者様に院の魅力と親しみやすさをアピールすることです。
患者様に院の得意分野をアピールするためにも、院のコンセプトや他院との差別化ポイントに基づき、シンプルで分かりやすいメッセージを書くといいでしょう。
顧客満足度を高めてリピート率向上を目指す
リピート率と顧客満足度は、相関関係にあるといってもいいでしょう。
そして、リピート率向上は、経営の安定化に欠かせない課題です。
リピーター向けの施策と、顧客満足度向上・口コミの重要性を紹介します。
リピーター獲得のための施策を考える
新規顧客の開拓はもちろん、リピーター獲得も整骨院経営において重要です。
定期的に通院してもらうことで収益確保の安定性が増すほか、リピーターの口コミ・家族や友人への紹介を通して新規顧客の獲得に繋がることもあるからです。
リピーター獲得には、ニーズの把握、施術メニューの改善、丁寧なコミュニケーションなどが欠かせません。
まずは通院することで患者様が得られるメリットを分かりやすくお伝えし、治療の効果を実感してもらいやすくすることが大切です。
また、治療のゴールを設定したり、会計時に次回予約を促したりすることも肝心。
さらに、DMやSNSを通じてリマインドメッセージを送ることも、顧客離れを予防する上で有効でしょう。
顧客満足度向上と口コミの重要性
施術・サービスに満足してくれた患者様は、良い口コミを書いてくれる可能性が高いです。
良い口コミが獲得できれば、整骨院への信頼性・安心感が高まり、整骨院を探している患者様の目にも留まりやすくなるでしょう。
新たに来院した患者様が、リピーターとなり、また良い口コミを書いてくれたり、周囲の人に紹介してくれたりすれば好循環です。
リピーターの患者様を大切にすることは、集客面でも良い影響を及ぼすのです。
売上・顧客情報の管理はしっかり行うこと
売上・顧客情報の管理を行うことは、売上目標の達成や経営改善において必要です。
それぞれの重要性や活用法について紹介しましょう。
売上管理の重要性
売上内容を記録することは、設定した売上目標を達成するために必要です。
売上を正しく把握できていないと、利益がいくら出てるかも定かにならないため、将来的に設備投資や宣伝にかけるべき費用も見えてきません。
なお、売上管理において記録すべきは次の4つです。
- 売上の発生日時
- 施術内容
- 金額
- 患者氏名
正しい売上内容を記録しましょう。
顧客情報を経営改善・顧客離れ予防に活用
経営知識が不足しており、顧客管理がしっかりできている整骨院は実は少ないのです。
売上を伸ばすためにはリピート率UPが重要。
このためには、患者様一人あたりの単価・リピート率・人気メニューなどをデータとして数値化し、課題を浮き彫りにして経営改善に活用する必要があります。
また、顧客情報はデジタルで管理することで見やすくなるでしょう。
問題を把握しやすくするためにも、デジタル管理をおすすめします。
さらに、患者様の来店のタイミングを把握することで、頃合いを見てキャンペーンやDMを打ち出すこともできるでしょう。
まとめ
整骨院開業を考えている方に向けて、整骨院経営が厳しい理由と失敗しない経営ポイントについて紹介しました。
整骨院の開業を考えている方は、困難やリスクを承知したうえでチャレンジしてください。
開業前の準備と計画を怠らず、常にスキル研鑽と事業の改善を行っていきましょう。
明確なビジョンを持ち、適切な戦略を立てられれば、経営を成功させることも可能です。
高年収の整骨院経営者を目指していきましょう。
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