【整骨院開業】テナント物件探しのポイント｜広さ・家賃の目安も紹介

「整骨院の開業に適したテナント探しをしたい」
「どこに開業すれば上手くいく？」
「家賃の相場や、必要な物件の広さを知りたい」

以上のようなことを知りたい方に向けて、整骨院開業におけるテナント探しのポイントをご紹介しましょう。

この記事では、立地選びで確認すべき点、テナント探しでチェックしたいポイント、テナントに必要な広さ、家賃をいくらに収めれば安心か？について解説しています。

独立開業を考えている方、開業準備を始める方は、ぜひ参考にしてください。

立地選びで確認すべきことは何か？

整骨院開業に相応しい立地のテナントを選ぶ上で、確認しておきたいポイントは次のとおりです。

インターネットで収集できる情報もありますが、実際にその地域に足を運び、街の雰囲気を体感することが重要です。

詳しくは、立地選びについて解説した記事も併せてご覧ください。

テナント探しでチェックしたいポイントとは？

整骨院開業においてチェックしたいテナント選びのポイントについて紹介しましょう。

1Fのテナントを選びたい

2階や3階などの空中階より、1階のテナントを借りることをおすすめします。
1階のテナントは内部の様子が通行人から良く見える分、宣伝効果が高く、安心して来院できるからです。

そもそも、整骨院は身体のどこかに不調を抱えた人が来るものです。
階段を上る負担をかければ、患者さまの足は遠のいてしまうでしょう。

空中階に比べると賃料が高くつきますが、1階に整骨院を構えることは、それだけでメリットになります。

臭い・騒音・振動のきつい物件は避ける

整骨院においては、患者さまが落ち着いて施術を受けられる環境を用意することが大切です。

近隣に飲食店や歓楽街のあるテナントは、騒音や臭いがきつい場合があるので避けましょう。
また、トラックや大型車の交通量が多く、振動がきつい環境も避けるべきです。

不調を抱えた患者さまにとって、臭い・騒音・振動は負担となるからです。

居抜き物件かスケルトンかを検討する

テナントからの開業には、設備・内装工事費がかかります。
内外装工事の費用の相場は200～500万円ですが、居抜き物件か、スケルトン状態かで、かかる費用が変わってきます。

予算や自分の希望と照らし合わせ、どちらを選ぶかを検討しましょう。
それぞれの特徴を解説します。

居抜き物件の特徴

開業コストを抑えるために居抜き物件を探す方も多いです。
居抜き物件のメリットはもう1つあって、内装工事にかかる期間を短縮できることです。

ただし、以前の施術所がなぜ廃業したのか（物件やその周辺で問題があった可能性があるため）について、確認する必要があるでしょう。

スケルトンの特徴

スケルトンの場合、工事費用はかかりますが、自分の理想とする整骨院を作り上げることが可能です。

スケルトンでも内壁や天井をそのままの状態で使用したり、間仕切りにカーテンを利用したりするなどの工夫で施工費用を抑えられます。

予算をもとに、施工する業者と相談しましょう。

テナントの広さはどのくらい必要？

一般的な整骨院の広さは15坪～20坪と言われています。
ベッドを何台置きたいかにもよりますが、小規模な整骨院であれば、最低でも7坪～10坪程あれば開業できるでしょう。

しかし、後々スタッフ雇用や規模拡大を見据えるなら、拡張性のある広さを確保しておくことをおすすめします。

なお、施術所の構造設備は、厚生労働省が定める以下の基準をクリアしなければなりません。

これらの基準をクリアした上で、レイアウトを考えましょう。
なお、以上の基準とは別に、自治体ごとに指導基準が設けられているので、そちらの確認も必要です。

また、院内のレイアウトを決める際は、医療機器の設置場所やコンセントの位置なども考慮する必要があります。

月々の家賃はいくらに収めれば安心？

安定した経営のためには、「家賃は売上の10%が目安」との通説があります。
テナント賃料は毎月発生する固定費のため、無理のない範囲に抑えないと経営を圧迫しかねません。

開業したい地域での月ごとの売上を予測したうえで、賃料が売上の10%程度に収まるテナントを探すといいでしょう。

なお、整骨院の一般的な家賃相場は月12～15万円程度、一人整骨院の平均家賃は10万円程度になります。

立地によっては集客が見込める分、更に賃料がかかります。

まとめ

一般的に、開業にかかる期間は半年～1年程度を見積もるケースが多いとされています。
しかし、物件探しに時間がかかり、それ以上の期間を要するケースも少なくありません。

立地条件はもちろんですが、広さや家賃、契約条件などを慎重に検討しつつ、テナント探しを進めましょう。

家の近くだから、賃料が安いから、などという理由だけで安易に決めてはいけません。
開業したい地域を実際に歩きつつ、しっかりリサーチしていきましょう。