整骨院の開業に必要な広さとは?確保したい広さの考え方を紹介

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「整骨院の開業で確保したい広さはどのくらい?」
「構造設備基準とは何か?」
「自分の整骨院に必要な広さを確保するためには、何を考えればいい?」

これから開業を予定している方で、このような悩みを抱えていませんか?
一般的な整骨院の広さと、自院に必要な広さの考え方について確認しておきましょう。

この記事では、整骨院の開業に必要な物件の広さとその考え方について、治療院・パーソナルトレーニングの店舗運営のサポートを行っているJMTA(一般社団法人日本メディケアトレーナー協会)が解説します。

また、今回は運動指導(トレーニング)を始めたい治療院の方に向けて、トレーニングに必要なスペースについてもご紹介します。
整骨院の開業を検討している方、物件探しにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

  • 思うように集客できない
  • スタッフの育成が難しい
  • 競合他社との差別化が難しい

整骨院の開設は構造設備基準を満たすことが前提

前提として、整骨院の開設には構造設備基準を満たす必要があります。
この基準には、施術室や待合室で確保すべき最低限の広さも含まれています。

構造設備基準を確認していきましょう。

【施術所の構造設備基準】

  • 6.6平方メートル以上の専用の施術室を有すること。
  • 3.3平方メートル以上の待合室を有すること。
  • 施術室は、室面積の7分の1以上に相当する部分を外気に開放し得ること。ただし、これに代わるべき適当な換気装置があるときはこの限りでない。
  • 施術に用いる器具、手指等の消毒設備を有すること。

※事前に平面図を準備の上、ご相談ください。
※「あん摩マッサージ指圧・はり・きゅう」と「柔道整復」を併設する場合、原則とし て専用の施術室は各々に必要ですが、両方の免許を有する施術者が1人で開設する場合、専用の施術室は兼ねてもかまいません。

【衛生上必要な措置】

  • 常に清潔に保たれていること。
  • 採光、照明及び換気が充分になされていること。

出典:東京都保険医療局 |施術所開設の手引き

以上の法令とは別に、地域ごとに定められている指導基準をクリアする必要があります。

基準を満たさない場合、職員の立ち入り検査(実地確認)にて改善指導を受けることになり、追加の改修が必要になる可能性があります。

こうなると経済的な負担が増大するので、施設の工事着工前に、施設の図面案を持って管轄の保健所へ事前相談に行きましょう。
詳しくは以下の記事をご覧ください。

整骨院に必要な広さはどのくらい?

一般的な整骨院の広さは15坪~20坪となっています。
一人整骨院などの小規模な整骨院なら、最低でも7坪~10坪程あれば開業できるでしょう。

しかし、広さを考える上では、構造設備基準を満たすことはもちろん、整骨院の将来性や、受付スペース・機器の設置・カルテなどの書類を収納するスペースの確保等、総合的な視点で考えなければなりません。

まず考えたいのは、自分の整骨院で配置するものや確保したい広さです。

  • ベッドは何台置くか?
  • 待合室や施術室などの広さにはどの程度のゆとりを持たせるか?
  • 医療機器をどのように配置するか?
  • 更衣室は?
  • バックヤードは?

また、将来的にマッサージ指圧師や鍼灸師などの施術スタッフを雇用したり、院の規模を拡大したりする計画がある場合、その時になって移転や改修工事を行うと、余分なコストが掛かります。

今後の展望次第では、設計段階から施術室を分けておくなり、始めから拡張性のある広さを確保するなりしておくことをおすすめします。

整骨院の出店費用の目安は?

整骨院開業の初期費用は600万円~1500万円が目安です。

一人整骨院の場合、立地や契約内容によって異なりますが、たとえば13坪程度で始めたとすれば、費用の目安は600万円~1000万円でしょう。

開業や経営にかかる費用の詳細については、以下の記事をご覧ください。

整骨院などの治療院で運動指導を行う場合に確保したい広さ

ここからは、治療院が運動指導(トレーニング)を導入する場合に必要なスペースについて解説します。

整骨院や整体院などでトレーニングを行う場合、ワンブースでベッド2台分の広さを確保しておきましょう。(最低でも2m×3mが必要です)。

トレーニングで大型マシンを導入する場合は、ワンブースで3.5m×4.5mの広さが必要になりますが、大型マシンの導入は必須ではありません。

一般の患者さまであれば、バランスボール・ゴムチューブ・ダンベル・ベンチ台などがあれば、十分効果的なトレーニングが可能です。

患者さまの目的や悩みに応じて、どのようなトレーニングが必要かという視点で考えましょう。

これからトレーニングを導入する場合、まずは省スペースでのスモールスタートがおすすめです。

なお、治療院がパーソナルトレーニングを導入するメリット・デメリットについては、JMTA代表髙橋のnoteにて解説しているので、参考にしてください。

まとめ

構造設備基準を踏まえた整骨院の一般的な広さは15~20坪です。
自分の整骨院に必要な広さは、院内に配置するものや将来性を考えて確保するといいでしょう。

もし、整骨院で運動指導を行いたい場合は、ワンブースでベッド2台分(2m×3m)は確保し、大型マシンの導入が必要な場合は3m×4mの広さを確保することをおすすめします。

できるところから始めていきましょう。