「パーソナルトレーナーになるためにJATI-ATIを取得したい」
「どんな人におすすめの資格?」
「NSCA-CPTやNESTA-PFTとの違いは何?」
このような方に向けて、JATI-ATIがどのような資格かをご紹介します。
パーソナルトレーナーの資格には海外発のものが多い中、JATI-ATIは日本発の日本人に合わせたトレーニング指導を身につけられる資格です。
パーソナルトレーナーやフィットネスクラブのインストラクターを目指す方はもちろん、トレーナーとしてのキャリアアップにもおすすめの資格です。
今回は、JATI-ATIのメリットや他の資格との違いについて、治療院・パーソナルトレーニングの店舗運営のサポートを行っているJMTA(一般社団法人日本メディケアトレーナー協会)が解説します。
パーソナルトレーナーを目指す方、キャリアアップしたい現役トレーナーの方は、ぜひ参考にしてください。
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JATI-ATIは日本発の認定資格
トレーニング指導者(JATI-ATI)は、特定非営利活動法人日本トレーニング指導者協会が認定する資格です。身体の仕組みや運動に関する領域、トレーニングの指導に必要な科目を学びます。
公式サイト:特定非営利活動法人日本トレーニング指導者協会
NESTA-PFTやNSCA-CPTなど、海外発(主にアメリカ)の資格が多い中で、日本人に合ったトレーニング指導に関する知識・スキルが身につく日本発の資格となっています。
パーソナルトレーナー三大資格のうちの1つで、NESTA-PFTやNSCA-CPTに並び、JATI-ATIを取得しているトレーナーはASFiT(アスフィット)でも多く、就職やキャリアアップに役立ちます。
なお、JATI認定資格は3種類に分かれていおり、JATI-ATIは基礎資格に位置します。
①トレーニング指導者(JATI-ATI) | 科学的根拠に基づく適切な運動プログラムを作成・指導できる知識を習得した人 |
②上級トレーニング指導者(JATI-AATI) | 高度な知識と実技・指導の技能を有し、後進への指導を行う能力もある人 |
③特別上級トレーニング指導者(JATI-SATI) | きわめて高度な知識・技能を有し、優れた指導実績を保持し、業界の社会的地位向上を担う人 |
JATI-ATIを取得するメリット
日本で働く以上、まずは日本人に特化したトレーニング指導を行えることが肝心です。
海外発の資格も多い中、JATI-ATIでは、何より日本人の環境や実状に合ったトレーニング指導を身につけられる点が最大のメリットと言えるでしょう。
知名度が高い資格なだけあり、フィットネスジムやスポーツクラブなどでの就職や、独立してパーソナルトレーナーとして活動する際も有利に働く場面が多いです。
また、JATI-ATIを取得することで、パーソナルジムやフィットネスクラブにとどまらず、
- スポーツチームやスポーツ教室の指導者
- 介護施設の運動指導
- スポーツ用品の開発や販売
- スポーツ関連のライター
など、活躍できる場は広がるでしょう。
どのような人におすすめの資格?
JATI-ATIはパーソナルトレーナーやフィットネスクラブのインストラクターを目指す人におすすめの資格です。
就職後は上位資格の取得を目指すことで、キャリアアップに役立つでしょう。
また、JATIは資格保有者の優位性に関する広報活動に力を入れるとしており、将来的に知名度がさらに高まり、より就職や待遇アップにこの資格が有利となっていくことが期待されます。
トレーニングに関する最新情報の提供や求人情報の発信にも力をいれており、他の三大資格と比べても、会員へのサポートの手厚さがうかがえます。
三大資格の比較表
どの資格を選んでも、パーソナルトレーナーとしてのスタートやスキルアップにつながります。
それぞれの資格の強みを理解し、自分の目標に合った資格を選びましょう。
資格名 | 特徴 | おすすめの人 |
JATI-ATI | 日本人向けのトレーニング指導に関する知識・スキルが学べる資格。科学的な根拠に基づいた運動プログラムの作成・指導を習得できる。 | 日本発の資格を取得したい方、就職・キャリアアップしたい方 |
NESTA-PFT | トレーニングだけでなく、ビジネスも学べる資格。 身体やトレーニングの知識はもちろん、顧客とのコミュニケーションや集客に関する知識を習得できる。 | 独立志向の方 |
NSCA-CPT | 1人1人の健康状態に合わせた、安全かつ効果的なトレーニング指導を学べる資格。健康状態の把握に必要な医学的知識や栄養学なども学べる。 | スポーツ現場・アスリート指導で活躍していきたいと考えている方 |
JATI-ATIの取得方法
ここからは、JATI-ATIを取得するための要件や試験形式、費用等について解説していきましょう。
受験資格の取得方法
JATI-ATIの認定試験を受けるためには、原則として
- JATIへの入会(年会費:11,000円(税込))
- 養成講習会の受講+ワークノート提出(受講料:115,500円(税込))
が必要です。
養成講習会を受講するには、以下のうち、2つの条件を満たしている必要があります。
① | 日本トレーニング指導者協会の有効な個人正会員であること | |
② | 学歴及び経歴(a~f)のいずれかの事項に該当すること。 | 【a】4年制大学を卒業(見込み)の方 【b】短期大学、専門学校(専修学校専門課程2年以上)を卒業(見込み)の方 【c】国または都道府県が設置した職業能力開発短期大学校、職業能力開発大学校、職業能力開発総合大学校の専門課程または特定専門課程を修了(見込み)の方 【d】防衛大学校、海上保安大学校、気象大学校などの各省大学校を修了(見込み)の方【e】高等学校を卒業後、3年以上運動指導の実務経験がある方 【f】当該年度の奨学生に選定された方 |
なお、以下に該当する方は、養成講習会の受講が免除されます。
- 過去にJATI認定資格を取得したことがある
- 健康運動指導士、NSCA-CPT、NSCA-CSCS、スポーツプログラマーを保有している、または過去に有していたことがある(要3年以上のトレーニング指導歴)
- 過去の認定試験で不合格だった方(有効な個人正会員である)
認定試験の受験料は33,000円(税込)です。年会費や養成講習会の受講費用と合わせると、資格取得には最低でも159,500円かかることになります。
試験形式はマークシート形式
試験内容はマークシート方式で、
- 一般科目(90問)
- 専門科目(90問)
それぞれ4つの選択肢の中から正解を1つ選ぶことになります。
2科目とも合格すると、JATI-ATIを取得できます。
なお、JATI-ATIに実技試験はありません。未経験の方でも取得を目指せる反面、現場で求められる実践的なスキルに関しては、
- トレーナー養成スクールの指導を受ける
- 就職後、研修や現場で身につける
などの手段で習得する必要があります。
合格率は約85%前後
一般対象の試験に絞ると、合格率は、
- 2023年度の平均が約84%
- 全期間の平均が約86.8%
と、難易度は高くありません。
実技試験もないため、独学でもきちんと勉強して挑めば合格できるでしょう。
資格の有効期間は5年間
JATI-ATIの有効期間は5年間で、後進のためには、この有効期間内に継続単位を15単位以上取得する必要があります。
継続単位はJATIが主催する講習会等で取得可能です。
詳しくは、JATI公式サイトをご確認ください。
まとめ
トレーニング指導者(JATI-ATI)は日本発の認定資格で、日本人に合わせたトレーニング指導の知識・スキルが身につく資格です。
パーソナルトレーナーやフィットネスクラブのインストラクターを目指す方や、現役の方のキャリアアップにもおすすめの資格です。
資格で身につけた知識やスキルを活かせる場面は幅広く、JATI認定資格は国内での存在感もより高まっていくことが期待できるでしょう。