「整骨院の経営が上手くいかず、このままでは閉院も考えなくてはいけない」という経営者の方も多いのではないでしょうか?
患者様が来院されず、今時間を持て余している方は、その時間を使って経営を立て直すための改善策を講じるチャンスです。
今回は、整骨院の経営が上手くいっていない方のために、整骨院経営の厳しい現状と、生き残るための経営立て直し策について紹介します。
この記事を参考にして、整骨院経営の安定化を図りましょう。
廃業ラッシュって本当?整骨院経営が厳しい理由
整骨院経営が厳しいと言われている背景には、次の3つが挙げられます。
それぞれの問題について、詳しく解説していきましょう。
柔道整復師の数は年々増加
整骨院・接骨院の廃業ラッシュの一方、整骨院・接骨院へ就業・開業する柔道整復師は年々増えています。
きっかけは、1998年に柔道整復師養成学校の規制緩和です。
厚生労働省のが発表している「就業国家資格者数の年次推移(厚生労働省HP)」の表によれば、2010年辞典で50,428人だった柔道整復師は、2020年時点で75,786人に増加しています。
2010年 | 2012年 | 2014年 | 2016年 | 2018年 | 2020年 | |
柔道整復師 | 50,428 | 58,573 | 63,873 | 68,120 | 73,017 | 75,786 |
柔道整復師の増加に伴い、整骨院・接骨院が増加するのは自然な流れと言えるでしょう。
不正対策として保険請求は厳格化
整骨院・接骨院では全ての症状が保険適応されるわけではありません。
しかし、1人の患者において治癒と負傷を繰り返す「部位転がし」や施術箇所の偽造が横行。
本来なら保険外の施術を、保険適応にする不正請求が相次ぎました。
こうした社会問題を受け、国の保険請求審査の厳格化や罰則が強化され、保険請求には慎重な対応をせざるを得なくなりました。
また、保険収入とされる診療費が年々減少しており、経営難に陥って廃業する整骨院が増えてきています。
増え続ける競合店
整骨院・接骨院の増加とともに、あん摩マッサージ・指圧・鍼灸を行う施術所も増加しました。
また、開業のハードルが低いもみほぐし・リラクゼーションサロンなどのお店も増えたことで、顧客の奪い合いが更に激化。
集客が上手くいかなかった整骨院・接骨院は廃業を視野に入れざるを得ない厳しい状況にあります。
整骨院が潰れる決め手となる理由
整骨院が潰れる決め手となる理由には、次の3つが挙げられます。
- 宣伝ができていない
- 立地条件の悪さから競争に負ける
- 経営スキルの不足
それぞれの詳細を説明していきましょう。
宣伝が上手くできていない
きちんと宣伝ができていなければ患者は来院してくれません。
いくら立地条件の良いところにお店を構えても、待っているだけでは集客できなくて当然です。
競合が多いこの時代では、集患施策が重要です。
集客のためにWEBを活用したり、定期的にチラシを発行したり、患者様に口コミを書いていただくようお願いするなど、宣伝のためにできることは積極的に取り組んでいく必要があります。
立地条件が悪く競争に負けた
固定費を抑えるためにアクセスの悪い場所にお店を構えていませんか?
たとえば、駅から遠い・お店が見えづらい・分かりづらい位置にある場合などは、客足が遠のいてしまいます。
また、近隣に競合が多い場合、他院との差別化が明確にできていないと顧客の獲得に相当苦労することになります。
そこで競合との価格競争に巻き込まれれば、利益にも限界が出てくるでしょう。
経営スキルの不足
いくら施術スキルがあっても、整骨院を経営するための知識がなければ利益を上げることはできません。
安定した売上を出しつつ、その中から利益を生むために必要な投資をしたり、余分な経費を削減したりするノウハウを習得する必要があります。
競合が溢れる現状、施術スキルだけでは生き残ることが非常に難しいでしょう。
経営が上手くいかない!生き残るための立て直し策
経営を立て直すために何をすればいいか分からないという方もいらっしゃるでしょう。
経営が上手くいっていない整骨院が見直すべきポイントを紹介します。
顧客情報を分析して課題を明確化
経営知識の不足から、顧客管理がきちんとできている整骨院は多くありません。
リピート率を向上させて売上を伸ばすためには、患者様一人あたりの単価やリピート率、人気のメニューなどを顧客データとして数値化し、課題を明確化させて経営改善を図ることも必要です。
来店のタイミングを把握していれば、しかるべきタイミングでDMやキャンペーンを打ち出すことができ、顧客離れの予防&リピート率向上につながります。
なお、顧客情報はデジタルで管理し、可視化して問題点を把握しやすくしましょう。
他院との差別化はできているか?
自院と他院との差別化は明確にできているか、自分の強みをもとに見直しましょう。
- ターゲット層のニーズに沿ったサービスが提供できているか?
- 他の整骨院とはどう違ったアプローチができるのか?
これらを洗い出して、自院の強みを積極的にアピールしていきます。
万人受けを目指しても、何か症状で困っている患者様に魅力を感じていただけません。
自院が特化したものを確立し、通院していただける整骨院を作りましょう。
患者の満足度を高めるためにコミュニケーションも意識
患者様の満足度が高ければ、リピート率向上につながるほか、良い口コミを書いていただけるきっかけにもなります。
口コミを見て来院を決める方も多くいらっしゃいますから、良い評判を広めていただくためにも大事なことです。
そのためには、施術スキルだけでなく、患者との丁寧なコミュニケーションも重要です。
施術前の聞き取りや、施術後の説明などをしっかり行うことで、具体的な施術の成果を実感していただきましょう。成果を感じていただければ、患者様に今後も通院したいと思ってもらえます。
集患施策を見直す
集患対策が今のままでいいのか考え直してみてください。
現在、ターゲットとなる患者層に届く媒体を使って宣伝できていますか?
たとえば、若い女性がターゲットの場合、チラシよりもWEBを使った集患対策のほうが有効です。
SNSやホームページを更新して、積極的にアピールしていきましょう。
対して、高齢者層がターゲットであれば、チラシやハガキを使ったアナログな宣伝方法が効果的です。
性別・年代に合わせた媒体を使い、自分の整骨院の認知拡大に努めましょう。
整骨院の移転を検討する
集患できない理由が、整骨院の立地条件(ex.アクセスの利便性)や周辺状況の悪さ(ex.競合が多い)が原因である場合は、移転することを検討してもいいかもしれません。
移転費用を負担することにはなりますが、より良い条件の物件に移ることで患者様の来院が増える可能性があります。
現在の整骨院の位置に問題があると思われる場合は、思い切って移転を考えてみるといいでしょう。
売上を伸ばす整骨院の特徴
売上を伸ばす整骨院が意識しているポイントとは何でしょう?
顧客獲得&安定した経営のために重要なポイントを3つ紹介します。
リピーター獲得に力を入れている
リピート率が高いことは、新規患者を獲得するよりも着実な利益を上げることにつながります。
自院に何度も通ってくれる顧客獲得は、安定した収益確保に欠かせません。
リピーター向けの特典や割引制度などを作り、満足度を高める方法も有効でしょう。
予約がしやすい
予約方法が電話やメールだけだと、予約を取ろうと思ってもらうまでのハードルが上がってしまいます。
インターネットやLINEから予約できる整骨院は、気軽に予約できるので多くの人が予約をとってくれる傾向にあります。
現在、予約が電話やメールのみという場合は、予約システムを整えられるよう対策するといいでしょう。
SNSを有効活用している
整骨院の新メニューやキャンペーン情報をSNSから発信することで、多くの人の目に留まります。
また、整骨院内の様子を発信することで、まだ来たことのない方に院内の雰囲気を知っていただくチャンスにもなります。
検索されやすいようタグやキーワードを盛り込んで、週2~3回を目指し、定期的に更新するといいでしょう。
自費診療メニュー追加で競合と差をつける
自費診療メニューは他院との差別化、また、収益確保の面で重要です。
自費診療メニューを充実させて、競合と差をつけましょう。
自費診療メニューを充実させる
他院との差別化を図るうえで、自費診療メニューを充実させることは大切です。
たとえば、次のような自費診療メニューが考えられます。
- 運動療法
- スポーツマッサージ
- 産後の骨盤矯正
- ストレッチ
- カイロプラクティック
自院でしか受けられない独自の施術メニューがあれば、他院との差別化が明確になり、患者様の評判を呼ぶことにもつながるでしょう。
自院の強みをもとに、個性的かつ効果的なメニューが展開できないか検討してみてください。
自費メニューをしつこくおすすめするのはNG
自費メニューのアピールする際は、慎重に行うようにしましょう。
自費メニューをしつこくおすすめすると、患者様が不信感を抱く可能性があります。
患者様の満足度を高めるためにも、まずは患者様のニーズに寄り添うことを優先してください。
整骨院側の都合を押し付ける形とならないよう注意しましょう。
まとめ
整骨院や柔道整復師の供給過多により、自院が生き残るためには施術スキルのみでは非常に厳しい状況となっています。
整骨院経営が上手くいっていない方の中には、経営を立て直すために何かしらの対策を講じてみた方もいるかと思います。
しかし、一度試しただけでは効果が表れないこともあります。
たとえば、宣伝・告知では、何度も形を変えてアピールすることで功を奏す場合があります。
もう一度タイミングや視点を変えて挑戦してみると違った結果になることもあるので、諦めずにリトライすることが大切でしょう。
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