「整骨院を開業する予定だけど、失敗したくない」
「リスクヘッジのため、失敗する原因を知っておきたい」
「整骨院経営を成功させるために必要なスキルや知識はある?」
整骨院を開業を考えている方の中には、このような不安を抱えている方も多いでしょう。
今回は、開業前に押さえておきたい失敗の原因と成功のポイントをご紹介します。
この記事では、廃業ラッシュに巻き込まれないための心構え、整骨院開業でやってはいけないこと、成功に必要な知識・スキルについて、届出の事前準備の重要性を解説しています。
成功のカギは施術スキルだけでなく、開業前の準備や手続きにもあります。
失敗を避け、安定したスタートを切るためのポイントをチェックしましょう。
廃業ラッシュに巻き込まれないためには?
整骨院をはじめとした施術所の開業は年々増加し、コンビニより多いと言われている現状があります。
また、その競合の多さから整骨院の経営は厳しいものとなっており、廃業ラッシュも起きています。
平成22年 | 24年 | 26年 | 28年 | 30年 | 令和2年 | |
あん摩、マッサージ及び指圧を 行う施術所 | 19,983 | 19,880 | 19,271 | 19,618 | 19,389 | 18,342 |
はり及びきゅうを行う施術所 | 21,065 | 23,145 | 25,445 | 28,299 | 30,450 | 32,103 |
あん摩、マッサージ及び指圧、 はり並びにきゅうを行う施術所 | 36,251 | 37,185 | 37,682 | 37,780 | 38,170 | 38,309 |
その他の施術所 | 2,693 | 3,103 | 2,862 | 2,739 | 2,679 | 2,661 |
柔道整復の施術所 | 37,997 | 42,431 | 45,572 | 48,024 | 50,077 | 50,364 |
出典:厚生労働省HP「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 P8の表6」
廃業ラッシュに巻き込まれないためには、自院のブランディングを確立させ、競合との差別化を明確にする必要があります。
また、経営スキル、施術の技術力、コミュニケーション能力の向上など、競合と差をつけるためには自己研鑽が欠かせないという心構えが必要です。
【失敗の原因】整骨院開業でやってはいけないこと
整骨院を開業する際、成功に向けての入念な準備が肝心です。
準備が不十分だと、失敗の原因となりかねません。
整骨院開業において失敗の原因となるポイントを見ていきましょう。
開業場所の調査をしっかり行わない
整骨院を開業する場所によって集客のしやすさが変わってきます。
ただし、単に人口の多い街を選んだからといって、必ずしも集客が期待できるわけではありません。
あらかじめ地域住民の年齢層や性別、競合院の繁盛具合、アクセスの利便性など、自院のターゲットに適した周辺環境を徹底的にリサーチすることが重要です。
立地が良い物件は家賃が高いですが、固定費を抑えるために辺鄙な場所に院を構えると集客に限界が出てきます。
物件選びの際は、今後のことも踏まえて慎重に判断する必要があるでしょう。
ターゲット設定が不十分
自身の整骨院が、どのような症状に悩む患者さまをターゲットにするかを明確にすることが大切です。
誰を対象にどんなサービスを提供するかの設定が曖昧なまま広告や宣伝を行うと、効果は限られてきてしまいます。
特定の年齢層や症状を持つ患者さまたちに焦点を絞り、そのニーズや要望に応える戦略を練りましょう。
適正な料金設定ができていない
料金設定は集客や整骨院の存続に直結するポイントです。
適切な価格設定を怠ると、収益が見込めず経営が立ち行かなくなるでしょう。
周辺の競合院と比較し、提供するサービスと価格のバランスが取れた料金体系を築くことが重要です。
安すぎると利益が上がらず、高すぎれば患者さまの来院のハードルが高くなってしまいます。
ひと月にどのくらいの収入が必要かを考えた上で料金設定をしましょう。
集客施策が甘い
宣伝や広告、SNS活用などの集客施策が不十分だと患者数が伸び悩みます。
「最初にホームページを作成し、チラシを配布したきりでその後は何もしていない」という状況では、患者さまは当然集客できません。
整骨院の知名度を上げるためには、適切なマーケティング戦略と運用の継続が必要です。
ホームページの更新、SNS活用、口コミ集め、地域密着型のイベント参加など、多岐にわたる施策を続けることが求められます。
施術以外のサービスの質が悪い
整骨院には施術に関する技術力だけでなく、院内の雰囲気や清潔さ、スタッフの接客態度なども重要です。
院内が雑然としていたり、トイレが不衛生であったりすると、患者さまに敬遠されてしまうでしょう。
また、一人整骨院の場合は受付や予約など、施術以外の業務に手が回り切らず、対応不足になってしまうケースも散見されます。
しかし、患者さまは整骨院全体の雰囲気やスタッフの対応にも敏感であり、その点が満足度に直結します。
サービス業としての意識を持ち、一人で対応しきれない業務に関してはスタッフを雇ったり、外部に委託したりすることを検討しましょう。
患者さまとのコミュニケーション不足
患者さまの悩みや不安に耳を傾け、適切な施術方針を固める能力は患者さまに安心して施術を受けていただく上で大切です。
また、症状の原因や施術内容、施術によってどう改善するかということを患者さまにわかりやすく説明することは信頼構築につながります。
コミュニケーションは信頼関係を築くための重要ポイントですが、これが疎かになっている整骨院も少なくありません。
丁寧なコミュニケーションを重ねることでリピーター獲得にもつながるため、コミュニケーションは重要視する必要があるでしょう。
運転資金の十分な確保ができていない
開業にはお金が掛かりますが、必要な費用や運転資金を見誤ると開業後の経営に暗い影を落としかねません。
運転資金は一般的にひと月50万円〜150万円程度、3~6ヶ月分は準備しておきましょう。
開業後は赤字続きも珍しくありません。
開業後も安心して経営していくためには、十分な運転資金を確保する必要があります。
開業を成功させるために習得しておきたい知識・スキルとは?
整骨院では、施術スキルが求められることはもちろんですが、経営を支える知識・スキルも欠かせません。
どんな能力が求められるのかを解説しましょう。
経営の知識を身につける
整骨院を成功に導くには、経営面での知識が不可欠です。
経営計画の策定や予算管理、効果的なリーダーシップの確立など、事業を円滑に運営するための基礎的なスキルが必要です。
開業前から経営の知識を身につけておきましょう。
経営に関する書籍を読んだり、主催者が信頼できるセミナーに参加したりするなど、日々の学びの蓄積も大切です。
マーケティングの基本知識を習得
整骨院経営の成功の可否は集客にかかっています。
そのため、ターゲット層への効果的なアプローチが不可欠です。たとえば、
- 院のブランディング
- 広告運用
- SNS活用
- 検索エンジン最適化(SEO)
などのマーケティング手法を学び、それらを組み合わせて来院患者を増やすための施策を展開することが重要です。
また、リピート率向上のための戦略も考えていく必要があります。
基本的な知識で構わないので、開業前からマーケティングについて学んでおきましょう。
営業トークのスキル向上
先述したとおり、患者さまとの信頼関係を築くためには、コミュニケーション能力が欠かせません。
したがって、営業トークのスキルを磨いて患者のニーズを把握する能力を伸ばし、誠実な対応を心がけていきましょう。
また、明確で分かりやすい説明力も重要です。
苦手意識のある方は、今からトレーニングや研修を通じてスキルの向上を図るといいでしょう。
届出の準備は前もって進めておく
整骨院を開業するにあたり、施術所開設届をはじめ、必要に応じて届出を提出することになります。以下は開業に関わる手続き一覧です。
- 施術所開設届
- 受領委任の取り扱いに関する届出
- 各種共済番号取得の手続き
- 個人事業の開業・廃業等届出書
- 労災保険を取り扱う場合の届出
- 生活保護を取り扱う場合の届出
届出が受理されていないと開業できないため、手続きを怠らないよう、事前に十分な調査と準備を行うことが肝要です。
まとめ
整骨院開業で失敗する原因と、成功に必要なポイントについて解説しました。
経営を安定化させるためには、戦略を立て、スキル向上を図り、儲かる仕組み作りのために工夫し続ける努力が必要です。
見通しが甘い開業は失敗のもとです。
開業前にできる準備はしっかり行い、患者さまに長く愛される整骨院を作り上げていきましょう。
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