「SEO対策が上手くいかなくて時間だけ浪費している気がする」
「SEO対策をして本当に集客効果があるの?」
「努力しているのに成果が出ないのはなぜか?」
「間違った対策をしていないか知りたい」
このようなお悩みをお持ちの整骨院は、意味がないSEO対策をしているか、サイト全体の課題を見落としている可能性があります。
効果が出ない時は、ユーザーファーストの視点から基本に立ち返ってみることが大切です。
今回は、意味がないSEO対策と初心者が見落としがちなポイントについて、治療院・パーソナルトレーニングの店舗運営のサポートを行っているJMTA(一般社団法人日本メディケアトレーナー協会)が解説します。
SEO対策初心者の方、整骨院のHP集客が上手くいっていない方は、ぜひ参考にしてください。
トレーニング事業への参入をお考えですか?
- 思うように集客できない
- 一見客が多く頭打ちになっている
- 競合と差別化したい
このようなお悩みはぜひJMTA(一般社団法人日本メディケアトレーナー協会)にご相談ください。
整骨院・整体院経営からトレーニング事業に参入したノウハウをお伝えいたします。
SEO対策が無意味に感じられやすい理由
まず、SEO対策の意味や効果が感じられない理由には、以下の4つが挙げられます。
- 即効性がないから
- 「これをやれば効果が出る!」という絶対的な正解がない
- コンバージョンにつながらない
- 順位が変動しやすく徒労感がある
それぞれの理由の詳細を説明していきましょう。
即効性がないから
SEO対策は長期的な取り組みが必要です。
本格的にSEO対策に取り組み始めたら、成果が出るまでに1年、あるいはそれ以上の期間を要することも珍しくありません。
また、サイトを立ち上げてすぐは、サイトの専門性や信頼性などが足りないため、上位表示されにくい傾向があります。
開業したばかりの整骨院は、焦らず、根気強く良質なコンテンツの作成を継続して行い続けていきましょう。
「これをやれば効果が出る!」という絶対的な正解がない
SEO対策には「この方法なら絶対に効果が出る!」という正解がありません。
施策に取り組んでも、効果が現れる保証がないのです。
そこで、常に自サイトの課題を明確化し、改善策を講じ続ける必要があります。
アクセスが増加しないよくある原因として、キーワード選定やニーズ分析が間違っていることが挙げられます。
柔道整復師としての専門知識や経験あっても、キーワードや検索意図をよく考えずにコンテンツを作成していては、しっかり分析・対策してコンテンツを作成している競合には敵わないでしょう。
間違ったキーワード選定の例
- コンテンツの質で競合に勝ち目のないキーワード
- ドメインが強いサイトが上位に多いキーワード(古くからある大きなサイト等のこと)
- 広範囲のキーワード(『整骨院+治療』など)
コンバージョンにつながらないから
アクセス数の割には、問い合わせが増えないと思った経験がある方もいるでしょう。
しかし、アクセス数がコンバージョンにつながるとは限りません。
たとえば、記事内にユーザーが欲しい情報がなかったり、内容が分かりづらかったりするとユーザーはサイトから離脱してしまいます。
すると、アクセス数は増えるものの、コンバージョンにはつながらないのです。
ユーザーに最後まで読んでもらうためには、良質なコンテンツの作成を心掛けなければなりません。
なお、アクセス数があること自体は好ましいため、コンテンツの質を高めればコンバージョンの増加につながる可能性があります。
コンバージョンとは
訪問ユーザーが目的の行動を起こした状態を指しています。
整骨院で言えば、主に予約や問い合わせの獲得のことでしょう。
順位が変動しやすく徒労感がある
Googleアルゴリズムは常にアップデートされており、評価の基準が変わっていきます。
このため、検索順位も変動しやすく、上位表示できていたのに順位が下がるケースも少なくありません。
また、競合他社もSEO対策によってコンテンツの質を高め、自サイトの順位を追い越してきます。
せっかく頑張って上位表示できても、順位が変わってしまうと徒労感に襲われてしまいますよね。
しかし、上位表示を維持するためには、SEO対策に継続的に取り組む必要があるのが現実です。
そのSEO対策は意味がない?間違ったSEO対策とは
効果があると思っている施策が、実は意味がなかったり、逆効果になっていたりするかもしれません。
これから紹介する行為に心当たりがある場合は、今からでも改善していきましょう。
ターゲット設定&キーワード選定を間違えている
自院のターゲットでない人を集めても、コンバージョンにはつながりません。
たとえば、スポーツ選手向けの治療を得意とする整骨院が、
- 「整骨院+肩こり+地域名」
- 「整骨院+腰痛+地域名」
といった、一般的な症状のキーワードを使用してコンテンツを作成しても、効果的なターゲティングはできないでしょう。
そこで、ターゲットが検索しそうなキーワードを探す必要があります。
例 | 整骨院+スポーツ障害に関連するキーワード+地域名 | 整骨院+特定のトレーニングや競技に関連するキーワード+地域名 |
具体例 | 整骨院+ランナー膝+葛飾区 整骨院+テニス肘+台東区 | 整骨院+ランナーズケア+地域名 整骨院+バスケ+地域名 |
このように、複数語(3~4語)で構成されたキーワードを『ロングテールキーワード』といい、競合が少なく、検索意図も把握しやすいので上位表示やコンバージョンの向上を狙いやすいのが特徴です。
自院のニーズと合致する人に向けて情報を発信することが大切です。
ただ文字数が多いだけの読みづらい記事になっている
SEO対策においては、文字数が多ければ多いほど良いという誤解があります。
確かに、有益なコンテンツを作成しようとすると、結果的に文字数が増えることが多いので、長文コンテンツが上位表示される傾向はあります。
しかし、肝心なのはユーザーにとって有益な内容であるかどうかであり、単に文字数だけで評価されるわけではありません。
冗長な内容で文字数稼ぎをすることは、ユーザーの関心を損なうだけでなく、検索エンジンにもマイナスの影響を与えます。
ユーザーが求める情報に合わせ、可読性を意識した適切な長さを保つことが大切です。
読みやすいブログの書き方については、以下の記事で解説しています。
こちらはパーソナルジム向けではありますが、どのジャンルにも応用できる内容なので参考にしてください。
コンテンツの内容が薄い
とにかくアクセス数を増やそうと、内容が薄いコンテンツを量産するケースも未だ少なくありません。
しかし、低品質なコンテンツの量産は、検索エンジンから低評価を受けます。
ユーザーファーストの視点を失っては、本末転倒です。
検索意図を把握し、ユーザーが欲しい情報を提供できるよう心掛けましょう。
キーワードの盛り込み過ぎ
キーワードを詰め込み過ぎると不自然な内容のコンテンツになり、ユーザーからも検索エンジンからも評価が下がります。
ユーザーが検索した時に得たい情報に辿り着けるよう、自然な流れで適度にキーワードを使用しましょう。
コンテンツの作りっぱなし
コンテンツは作って完了ではありません。
コンテンツの情報の鮮度を維持し、品質を改善し続ける必要があります。
公開後3~6ヶ月ほど様子をみながら、定期的にリライトを行いましょう。
ただし、投稿の日付を変えるだけ…とった、更新頻度を上げることだけを目的化して作業では意味がありません。
リライトでは、最新かつ正確な情報に更新&コンテンツの質の向上を大切にしましょう。
リライトで行う主なポイント
- 足りない情報を補う
- 関連性のない文章は削除
- 解説画像を挿入する
- 内部リンクを適切に設置する
外部リンクを購入する
外部サイトからの被リンクを獲得すること(自サイトのURLを貼ってもらうこと)はSEOにおいて重要ですが、購入はNGです。
ランキングを操作するための被リンク売買は、Googleガイドラインの禁止行為にも上げられています。
不自然なリンクを大量に設置すると、検索エンジンからペナルティを受けるので注意しましょう。
被リンクを獲得するには、良質なコンテンツを作成したり、ポータルサイトに登録したりするなど、信頼性の高いウェブサイトとのリンクを構築することが大切です。
参考: プログラムによるガイドライン違反について|Google検索セントラル
初心者が見落としがちなポイント
初心者の方は、1つ1つのコンテンツの質に意識が向き過ぎて、サイト全体の課題を見落としがちです。
以下のポイントを全体的に見直すことで、評価が改善することもあるので、試してみてください。
重複コンテンツを確認して対策する
重複コンテンツは、タイトルや内容が同じようなWebページが、それぞれ異なるURLを持っている状態のことです。
自サイト内や外部サイトに類似したコンテンツがあると、検索順位に悪影響を及ぼす可能性があります。
もし、類似したコンテンツがある場合は、1つに統合するか、それぞれに独自性を追加して対処しましょう。
なお、重複のチェックには、『Google Search Console』や『Copy Content Detector』を利用する方法があります。
画像を最適化して読み込み速度を向上させる
写真などの画像を、ファイルサイズが大きいまま記事に使っている方も少なくありません。
しかし、最適化しないとページの読み込み速度が遅くなり、ユーザーが離脱する可能性が高まるでしょう。
ウェブページの読み込み速度に3秒以上かかると、4~5割のユーザーが離脱するとも言われています。
画像のファイルサイズは、
- 1枚あたり200KB以下
- 画像サイズの横幅は1000px程度
に収めるのが目安です。
画像の最適化を行い、ページの読み込み速度を向上させましょう。
URLのリンク切れを修正する
リンク切れが多発すると、ユーザーの利便性を損ない、ページの離脱や信頼性の低下につながりかねません。
こうした機会損失を避けるためにも、定期的にサイト内外のリンクをチェックし、正しいリンクの設定やリンク切れの修正を行いましょう。
見出しタグを適切に使えているか見直す
見出しタグを適切に使うことでコンテンツの構造が明確になります。
すると、ユーザーは求めている情報を探しやすくなり、検索エンジンにとっても情報収集しやすいサイトになります。
適切に見出しタグを使って、ユーザーにも検索エンジンにも優しいコンテンツの作成を意識しましょう。
コンテンツの内容に関連する内部リンクを設置する
内部リンクは、ウェブサイト内のページをつなぐリンクのことです。
コンテンツの内容に関連するページに向けて内部リンクを設置することで、ユーザーが関連コンテンツにアクセスしやすくなり、利便性が高まります。
また、内部リンクがあることで、検索エンジンにインデックス(登録)されやすくなり、評価もされやすくなるのでSEO効果の向上が期待できるでしょう。
その他内部対策の見直しでサイトの信頼性を高めよう
- XMLサイトマップの送信
検索エンジンにサイト情報を伝えることでインデックスされやすくなる。 - SSL対応
テータ通信を暗号化してセキュリティを強化すること。導入するとURLが「https」になる。 - モバイルフレンドリー対応
スマホから快適に閲覧できるようにする。
これらの内部対策は、ウェブサイトの信頼性やセキュリティを向上させるだけでなく、検索エンジンのランキング向上にもつながります。
見直しと最適化を図りましょう。
良質なコンテンツの作成を意識する
SEO対策の基本は、ユーザーにとって価値があり、読みやすく、信頼性の高い情報を提供することです。
情報の正確性や信頼性を重視し、読者のニーズに応える内容を提供することが肝心です。
また、ユーザーがコンテンツを読みやすい形式で提供することも大切です。
常にユーザーファーストの視点を忘れず、E-E-A-T(下記表参照)を高めることを意識しましょう。
Experience(経験) | 経験をもとにコンテンツを作成 |
Expertise(専門性) | 特定の分野やトピックにおける高いスキルや知識を提供 |
Authoritativeness(権威性) | コンテンツ作成者やウェブサイトの認知度 |
Trustworthiness(信頼性) | コンテンツ作成者やウェブサイトの正確性・安全性・信頼性 |
とはいえ、整骨院の経営と並行してSEOを学びながら、毎回良質なコンテンツの作成を意識して書くのは大変なことです。
自分で書くのが難しかったり、施策の効果が得られなかったりする場合は、ジャンルに特化したWEBライターを探し、外注することを検討してもいいでしょう。
まとめ
SEO対策の効果が出るまでには時間がかかります。
まだ開業して日が浅い場合や、本格的に取り組んで1年も経過していない場合は、成果を焦り過ぎているかもしれません。
また、なかなか成果が出ない時は、施策が間違っている可能性があります。
アクセス数を増やそうと躍起になると、ユーザーファーストの視点を失ってしまいがちです。
ユーザーにとって利便性が高く、有益な情報を提供するサイト作りを、常に意識して取り組みましょう。