パーソナルジムにも月額制と都度払いがありますが、それぞれの料金プランは経営側にとって異なるメリット・デメリットを持ちます。
- 長期的な安定収入やLTV向上が見込める月額制
- 多様なニーズへの柔軟な対応が可能な都度払い
それぞれの特性や、両者を組み合わせた戦略について解説していきましょう。
パーソナルジムの月額制 vs 都度払いのメリット・デメリット比較について、治療院・パーソナルトレーニングの店舗運営のサポートを行っているJMTA(一般社団法人日本メディケアトレーナー協会)が解説します。
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月額制モデルの特徴
月額制モデルの代表ともいえるパーソナルトレーニングは、会員数を増やすことで安定した収益確保につながるモデルです。
そのメリット・デメリットと経営戦略について説明しましょう。
月額制のメリット

月額制は毎月決まった収入が見込めるため、経営基盤が安定しやすいです。
また、継続的な利用を前提としているため、顧客との信頼関係を築きやすいこともメリット。
定期的な指導を長期的に行っていくため、顧客のモチベーションを維持しつつ目標の達成をサポートできるなど、成果の出やすい環境づくりにも適しています。
顧客との信頼関係を築くことで、サプリメント販売や上位プランなどの追加サービスを提案(クロスセル・アップセル)しやすく、顧客生涯価値(LTV)は都度払いと比べて高めやすいです。
回数券タイプの場合は回数券の切れ目にセールスをする必要がありますが、それが無くなることでスタッフの負担も軽減されます。
月額制のデメリット
開業直後や認知度が低い段階では、会員数を確保できるまでに時間を要する可能性があるでしょう。
また、せっかく会員を確保できても、混雑により希望する時間帯に予約が取れなかったり、費用対効果に満足できなかったりすることで不満につながる可能性があります。
新規顧客の確保だけでなく、既存顧客の離脱防止にも努めなければなりません。
さらに、トレーナーが複数在籍していて担当制ではない店舗の場合は、サービスを均質化することが重要です。
その時担当するトレーナーのスキルや経験により、サービスの質にばらつきが出ると、顧客満足度の低下につながる可能性があるからです。
教育・研修体制の整備やオペレーションの構築など、質のばらつきを最小限に抑える努力が必要でしょう。
都度払いの特徴
ほとんどのパーソナルジムは月額制で、都度払いに対応している店舗もありますが、完全都度払い制は少数派です。
そんな都度払いのメリット・デメリットについて解説していきましょう。
都度払いのメリット

顧客にとっては月額制に比べて初期費用を抑えられるため、顧客を獲得しやすいのが都度払いのメリット。
顧客が自身の都合に柔軟に合わせて利用できるため、ライフスタイルに合わせたトレーニングの提供が可能です。
月額制に抵抗がある層や、経済状況に合わせて利用したい層など、幅広い顧客層を取り込めるでしょう。
都度払いで通い始めた顧客が、月額制プランに移行することも期待できます。
都度払いのデメリット
顧客の利用頻度によって収入が大きく変動するため、毎月の収入が安定しません。
トレーニングが不定期になる分、顧客が望む成果をサポートしづらくなることもデメリットです。
一度利用しなくなるとそのまま休眠状態になりやすく、ジム側から積極的にアプローチしない限り、再利用につながりにくいことも難点。
競合への乗り換えが容易なこともデメリットに挙げられるでしょう。
また、顧客との長期的な信頼関係を築きにくいため、アップセルやクロスセルが難しくなり、月額制と比較して生涯価値(LTV)が低くなる傾向があります。
月額制vs都度払いの違い比較表
月額制と都度払いのメリット・デメリットをまとめて確認しましょう。
月額制 | 都度払い | |
メリット | ・安定した収入が見込める ・顧客との信頼関係を築きやすい ・長期的な視点から目標達成をサポートしやすい ・顧客生涯価値(LTV)を高めやすい ・スタッフのセールスの負担軽減 | ・顧客確保しやすい ・顧客のニーズに柔軟に対応できる ・幅広い顧客層を取り込める ・月額制への移行が期待できる |
デメリット | ・会員確保に時間がかかる場合がある ・既存顧客の維持にも努めることが大切 ・スタッフが複数在籍する場合はサービスの質の均質化が必要 | ・収入が不安定 ・目標達成を効率的にサポートしにくい ・休眠顧客が増えやすい ・競合への乗り換えが容易 ・月額制より顧客生涯価値(LTV)が低い傾向にある |
2つを組み合わせた戦略も有効
2つの料金プランを組み合わせることで、
- 幅広い顧客層に対応できる
- 顧客のニーズに合わせてプランを選択できる
- サービスの良さを実感してもらうことでお得な月額制への移行を促せる
- 収益機会の最大化を狙える
といったメリットが得られます。
ただし、予約管理や顧客管理が複雑になったり、複数のプランを同時にアピールすることでマーケティングメッセージが分散する可能性があったりします。
そのため、両方扱うのであれば、
- 料金プランを分かりやすく提示して顧客が選びやすいように工夫する。
- 複数のプランに対応できる予約システムや顧客管理システムを導入して管理体制を整える。
- 各プランのターゲット顧客層を明確にして、それぞれに合ったメッセージを発信する。
- 都度払いから月額制への移行を促す仕組みを作る
といった戦略を立てましょう。
月商100万円の壁を突破しよう
店舗運営を成立させるには、『1人あたりの平均的な売上が100万円程度(※全員で平均して100万円になる形)』が基本形です。
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まとめ
最後に、記事の内容を振り返りましょう。
月額制 | 都度払い | 2つの組み合わせ | |
メリット | ・安定した収入が見込める ・顧客との信頼関係を築きやすい ・長期的な視点から目標達成をサポートしやすい ・顧客生涯価値(LTV)を高めやすい ・スタッフのセールスの負担軽減 | ・顧客確保しやすい ・顧客のニーズに柔軟に対応できる ・幅広い顧客層を取り込める ・月額制への移行が期待できる | ・幅広い顧客層に対応できる ・顧客のニーズに合わせてプランを選択できる ・お得な月額制への移行を促せる ・収益機会の最大化を狙える |
デメリット | ・会員確保に時間がかかる場合がある ・既存顧客の維持にも努めることが大切 ・スタッフが複数在籍する場合はサービスの質の均質化が必要 | ・収入が不安定 ・目標達成を効率的にサポートしにくい ・休眠顧客が増えやすい ・競合への乗り換えが容易 ・月額制より顧客生涯価値(LTV)が低い傾向にある | ・料金プランを分かりやすく提示しないと顧客が迷いやすい ・複数プランに対応できる管理体制を整える必要がある ・複数のプランの同時アピールで顧客へのメッセージが分散するおそれがある |
なお、価格戦略、競合との差別化、集客、人材育成などにお悩みの方は、ぜひJMTAへご相談ください。
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