「パーソナルジムの開業費用はいくらかかる?」
「開業費用を抑える方法を知りたい」
「パーソナルジム経営者の年収はどのくらい?」
こんな疑問をお持ちの方に向け、パーソナルジム開業費用はいくらかについてご紹介します。
初期費用・ランニングコストはもちろん、資金調達方法、費用を抑える4つの方法、田舎でのパーソナルジム経営の可否、パーソナルジム経営者の年収について解説していきましょう。
これから開業したいと思っている方、できるだけ開業費用やリスクを減らしたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
パーソナルジム開業の初期費用・ランニングコストはいくら必要?
まずは、パーソナルジム開業にかかる初期費用・ランニングコストの目安と、その内訳を紹介していきましょう。
開業にかかる初期費用の目安
パーソナルジム開業にかかる初期費用の目安は、300万円~400万円です。
内訳は以下のとおり。
- 物件費用・・・家賃×6ヶ月分
- 内装工事費・・・200万円~500万円程度
- 宣伝・広告費・・・30万円~50万円
- マシン導入費用・・・50万円~100万円
この他、什器備品など、以下のようなジム運営に必要なものも揃えなければなりません。
- 机と椅子
- パソコンやコピー機などのOA機器
- 決済端末
- レンタル品(タオル・シューズ・ウェア)
- 洗濯機
- 清掃用品
- ウォーターサーバー・音楽機器など(必要に応じて)
こうした細やかな部分にも何かと費用がかかる点には、留意しておきましょう。
パーソナルジム経営のランニングコストの目安
パーソナルジム経営にかかるランニングコストの目安は月30万円~80万円×6ヶ月分です。
内訳は以下のとおり。
- 賃料・・・10~15万円
- 水道光熱費・・・4万円~5万円程度
- 広告・宣伝費・・・10万円~20万円
- 人件費・・・スタッフを雇う場合
なお、ランニングコストに加えて、当面の生活費も用意しておきたいところです。
開業後は赤字になることも珍しくないので、生活や経営維持のためにもしっかり準備しましょう。
ちなみに、JMTA代表の髙橋のnoteにて、パーソナルトレーニングジムの出店費用について紹介しています。
記事の中には、ASFiTの新店舗オープンにかかった実際の費用が公開されているものもあるので、ぜひ参考になさってください。
開業資金の調達方法
おすすめの開業資金の調達方法は主に3つです。
それぞれの詳細を解説していきましょう。
自己資金開業費用の3~5割程度の自己資金を準備する
J-Net21(中小企業ビジネス支援サイト)の「起業マニュアル」によれば、開業費用の3~5割程度の自己資金額を準備することを推奨しています。
開業費用をすべて自己資金で賄える人はそうそういませんが、ある程度の自己資金を準備することは、日本政策金融公庫の融資制度を利用する要件の1つでもあります。
開業に向けて、コツコツ貯金していきましょう。
日本政策金融公庫からの融資を受ける
銀行や民間の金融機関は審査が厳しく、実績がないと融資を受けるのは難しいです。
そこで、利用したいのが日本政策金融公庫の融資制度。
比較的審査が緩く、新創業融資制度では無担保・無保証で借り入れできます。
金利の高い民間の金融機関に比べて、比較的低金利で融資を受けられます。
比較的審査が緩いとはいえ、事業計画書や資金用途についてはしっかり準備しておく必要があります。
助成金・補助金に応募する
パーソナルジム開業に使える4つの補助金・助成金制度を紹介します。
- 小規模事業者持続化補助金
- チャレンジショップ制度
- ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
- 創業者支援等事業者補助金
こうした制度を上手に活用することで、開業費用の負担を軽減できるでしょう。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
開業費用を少しでも抑えるにはどうすればいい?
開業にかかる費用を少しでも抑えてリスクを最小限に止めたいという方もいるでしょう。
パーソナルジムの開業コストを抑えるための、4つの方法を紹介します。
マンションの一室で小さくスタートする
自宅やマンションの一室など、限られたスペースを活用してサービスを提供することで、開業費用を抑えることができます。
初めは小規模なスタートになりますが、着実にクライアントを増やしつつ、得た利益を事業拡大のために再投資することで、徐々に事業を拡大させていきましょう。
週末起業から始める
本業を続けつつ、休日を利用して事業を起こせば、安定した収入を維持しながら開業のステップを踏むことができます。
いきなり本格的な独立開業に踏み切るよりは、経済面でのリスクを抑えられて、スキルも高めていける点がメリットでしょう。
特に、パーソナルトレーナーとしての経験が浅い方のスキルアップにも適しています。
ただし、長時間労働による過労や集客面での苦労など、注意すべき点もあります。
フランチャイズ開業で費用を抑え、ノウハウを学ぶ
フランチャイズ開業は、既存のパーソナルジムと提携して事業を始める方法です。
この場合、独立起業と比較して自由度は下がりますが、起業に比べてコストが抑えられ、開業に必要なノウハウやサポートを受けることも可能です。
加盟金やロイヤリティを支払う必要がありますが、すでに確立されたブランドがあるため、集客面でも有利になるでしょう。
レンタルジムを利用して開業コストを抑える
レンタルジムを利用した開業では、初期費用とランニングコストを抑えることができます。
一部のレンタルジムでは登記も可能なため、ジムの信頼性を担保する面でも利用できるでしょう。
ただし、利用するたびに予約手続きが必要であり、場合によっては予約ができないこともある点に注意です。
なお、レンタルジムの利用料は、都度払いで1時間1000円~3000円のところが多くなっています。
田舎でのパーソナルジム経営は失敗する?
田舎でのパーソナルジム開業は必ず失敗するわけではありません。
たいていの失敗の原因は、田舎でも都市部でも事前調査の不足や戦略ミスにあります。
なお、田舎での開業は都市部より開業や広告にかかるコストを抑えられるメリットがあります。
ただし、田舎は人口密度が低いので、将来的にビジネスの規模を拡大したい願望がある方にはおすすめできません。
パーソナルジム経営者の年収の目安
経営に成功している人の中には、1,000万円以上の年収を得ている方もいます。
しかし、年収は経営者のスキル次第なので、一口にいくらとは言えません。
運営が上手くいかなければ、収入を得られない可能性もあります。
パーソナルジムは客単価が高いので、順調に会員を獲得できれば安定した収入を得られるでしょう。
もちろん、経費を抑えられれば、その分収入アップにもつながります。
それこそ、年収1,000万円以上を目指すことも可能と言えるでしょう。
経営成功のためには、パーソナルトレーナーとしてのスキルはもちろん、経営スキルや集客やマーケティングの知識も身に着けておく必要があります。
まとめ
パーソナルジムの開業にいくらかかるかについて解説しました。
開業資金を抑えるための工夫や方法もあるので、自分の状況と照らし合わせ、ベターな選択肢を探しましょう。
なお、コロナ渦以降、健康意識の高まりによってパーソナルトレーニングの需要は増加しています。
空き時間を利用できて、周囲の目を気にしなくていいオンラインレッスンを取り入れるパーソナルトレーナーも少なくありません。
対面のコミュニケーションスキルはもちろんのこと、これからはリモートを駆使したコミュニケーションスキルも必要になってくるでしょう。
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