「女性向けパーソナルジムには何が求められる?」
「どのようなマーケティング戦略が必要?」
「パーソナルジムの開業資金はどのくらいあればいい?」
女性向けパーソナルジムを開業したいと思っている方に向けて、今回は女性ニーズ&マーケティングのポイントについてご紹介します。
女性向けパーソナルジムで求められる5つの要素、女性マーケティングのポイント4つ、パーソナルジムの将来性と現実、開業資金の目安、フランチャイズ開業のメリット・デメリットを解説していきましょう。
これから開業したいと考えている方、女性ニーズに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
女性向けパーソナルジムに求められる要素
女性向けパーソナルジムに求められる5つの要素について解説していきましょう。
安心できるプライベート空間の提供
女性は安心感を求めるので、トレーニング中のプライバシーを重視することが大切です。
周囲の目が気になって、トレーニングに集中できないというお客さまも少なくありません。
安心してトレーニングに臨める環境づくりがポイントの1つです。
女性トレーナーによる指導
女性が安心してトレーニングできるよう、女性トレーナーを採用することも重要です。
理由の1つめとしては、女性特有の身体の悩みや目標に対して、同じ女性のほうが共感と理解が得やすい点が挙げられるでしょう。
理由2つめは、女性トレーナーが提供するプログラムには、女性の身体の特徴やトレーニングにおける反応を熟知しているイメージがあるため、説得力をもたせやすいという点です。
3つめは、女性だけの空間なら安心してトレーニングに集中できる点が、大きな強みとなることです。
女性ニーズに対応したトレーニングプログラムの提供
女性一人ひとりのニーズや目標に合わせてカスタマイズされたトレーニングプログラムを組むことが求められます。
たとえば、太ももや二の腕など気になる部位への集中的なアプローチや姿勢改善などが挙げられます。
お客さまの目的に合った女性らしいボディメイク実現に対応する能力が欠かせません。
お子様連れOKで通いやすいパーソナルジム作り
お子様連れOKなら、産後の体型が気になる方、子どもを預けるのが不安な方にも安心してパーソナルジムをご利用いただけます。
育児中の女性がトレーニングしやすい環境を提供することでジムに通いやすくなるので、顧客満足度がアップします。
女性ニーズに応える設備の充実
手ぶらでもパーソナルジムを利用できるよう、レンタル品や女性に嬉しいアメニティを備えることも顧客満足度アップにつながります。
たとえば、以下のような設備・アメニティの充実度が重視されます。
設備の例 | アメニティの例 |
シャワー室/個室対応/パウダールーム/キッズスペース・ベビーベッド/休憩スペースの設置 | シャンプー・トリートメント/化粧水などのスキンケア商品/汗拭きシート/ヘアゴム/ドライヤー |
ただし、設備やアメニティを充実させるにはそれなりの費用が必要です。
予算の範囲内で用意できるかどうか、しっかり検討しましょう。
女性マーケティングのポイントを押さえて集客しよう
女性の消費行動の多くは「共感」が動機です。
集客のためには、共感ポイントを上手く刺激したマーケティング戦略でターゲットに訴求することが成功に欠かせません。
ここでは、女性マーケティングのポイント4つを紹介しましょう。
「自分らしさの実現」をアピール
女性マーケティングで重要となるのが「自分らしさの実現」の訴求です。
客観的評価を重視する傾向にある男性とは違い、女性は自分の個性やライフスタイルに合ったものを選びたいと考えています。
そのため、マーケティングでは、「自分らしさ」を実現できると思わせられる情報発信の仕方を工夫する必要があります。
例えば、サービスの特徴だけでなく、あなたのパーソナルジムを利用することで
- どんな自分になれるか
- どんな感情や体験が得られるか
を伝えることが効果的です。
写真や動画を活用してイメージを刺激
女性はサービスの詳細や商品のスペックを説明するよりも、頭の中で未来の姿をイメージして納得することで購買行動につながります。
実際の店内の様子やトレーニング風景、ビフォーアフターなど、写真や動画を活用して感性に訴え、自店の魅力を発信しましょう
「シェア」しやすい仕組みを作る
女性は口コミで情報をチェックする傾向があります。
- サービスに満足してもらう
- 口コミを広げてもらう
- 口コミを見た人の来店につなげる
という、サイクルを作ることが集客に効果的でしょう。
口コミを書いた方へ特典を設けることで、より口コミを収集できます。
また、SNSを活用したシェアしやすい情報発信も大切です。
話題性のある広告を意識して、シェアしてもらえるよう努めましょう。
サービスへの不安要素を取り除こう
お客さまが抱くサービスへの不安をなくしておきましょう。
たとえば、ASFiT(アスフィット)では以下のような施策や広告を打ち出しています。
- 初回体験の無料or割引クーポンの配布(お客さまの来店ハードルが下がります)
- 返金保証対応(結果が出なくてもお客さまに経済的損失がないことを保証)
- 運動が苦手な方専用のパーソナルジム(体力に自信がなくても大丈夫)
- 個室でのマンツーマン指導で周囲の目が気にならない(恥ずかしくない・衛生的にも安心)
- お子様連れ歓迎(子育て中のママでも安心)
- 速圧マシン使用で短時間でも効果的なトレーニング可能(忙しい方でもOK)
このように、自分のパーソナルジムのターゲットのニーズに合わせた安心・信頼感を作るといいでしょう。
パーソナルジム業界の将来性と生き残る割合
パーソナルトレーニングの需要は増加傾向にあり、その将来性は期待できるものです。
対して、廃業率の高さも目立っているという現実があります。
将来性と生き残りの両面について解説しましょう。
ニーズは増加傾向にあり、将来性は高い
健康とフィットネスへの関心が高まっている現代において、パーソナルトレーニングの需要は増加しています。
(参考:経済産業省|フィットネスクラブの動向)
忙しい生活スタイルの中で、効率的かつ効果的な運動方法を求める人々は増加傾向にあり、個々の生活スタイルに合わせたプログラムの提供が求められるでしょう。
さらに、オンラインプラットフォームの普及により、場所を選ばずにトレーニングを受けられることも、この傾向を加速させている要因の1つと言えます。
フィットネス業界は入れ替わりも激しい
とはいえ、フィットネス業界は入れ替わりが激しいことでも有名です。
パーソナルジムに限らず、一般的な起業において10年後に生き残るのはわずか1割程度とされています。
(参考:中小企業庁HP:第3節 開廃業届の状況)
開業前から事業計画をしっかり立て、将来のビジョンをはっきり描くことが成功に欠かせません。
なお、独立開業に失敗するパーソナルトレーナーには、理由があります。
失敗理由の詳細については、以下の記事をご覧ください。
パーソナルジム開業資金の目安
他の業態より低コストで開業できるのが、パーソナルジム開業のメリットの1つです。
しかし、目安として
- 初期費用:300万円~400万円
- ランニングコスト:月30万円~80万円×6ヶ月分
ほどの開業資金がかかります。
加えて、経営が軌道に乗るまでの期間を考慮し、当面の生活費も確保しておきたいところです。
もちろん、費用は条件によって前後しますが、1人でスタートするとしても、合計1000万円前後の用意が必要になるでしょう。
資金の調達には、主に次の方法が挙げられます。
- コツコツ貯金
- 融資を受ける
- 補助金・助成金を活用する
詳しい費用の内訳や、節約方法については以下の記事をご覧ください。
フランチャイズ開業という道もある
失敗した時のリスクが不安な方、ノウハウを持たない方には、フランチャイズ開業をおすすめします。
フランチャイズ開業には、次のようなメリットがあります。
- 既に確立されたブランド名を利用できるため、集客にかける労力の負担を減らせる
- フランチャイズ本部からの運営サポートや研修プログラムを受けられる
- 開業費用を抑えられるので、独立開業のリスクが減る
一方で、次のデメリットも承知しておかなければなりません。
- 加盟金やロイヤリティなどのコストが伴う
- 自身で起業した場合に比べて経営の自由度は下がる
これらのメリットとデメリットを慎重に検討することが重要です。
まとめ
女性向けのパーソナルジムを開業する際は、ジムの設備やトレーニングプログラムにおいて、女性の心地よさと安心感を重視して考えましょう。
また、口コミやSNSを活用して話題性アップに努めることも大切です。
実際に、周囲の女性に聞き込みをして、何を求めているか調査してみるといいでしょう。
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