「自社サイトの状況が知りたい」
「SEOツールを使うと何が分かる?」
「無料ツールの機能でも役に立つ?」
「無料のSEOツールと特徴をまとめた一覧が見たい」
このような疑問をお持ちではありませんか?
自社サイトの運営を始めて慣れてきたら、SEO対策もステップアップする時期です。
そこで導入したいのが、調査や分析を効率化するSEOツール。
SEOツールは無料のものでも必要な機能が備わっています。
いきなり有料ツールを導入する前に、まずは無料ツールを使い、必要に応じて移行していきましょう。
今回は、無料のSEOツールについて、治療院・パーソナルトレーニングの店舗運営のサポートを行っているJMTA(一般社団法人日本メディケアトレーナー協会)が解説します。
自社サイトの状況を把握したい方、SEO効果を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。
トレーニング事業への参入をお考えですか?
- 思うように集客できない
- 一見客が多く頭打ちになっている
- 競合と差別化したい
このようなお悩みはぜひJMTA(一般社団法人日本メディケアトレーナー協会)にご相談ください。
整骨院・整体院経営からトレーニング事業に参入したノウハウをお伝えいたします。
SEOツールで何が分かる?
SEOツールを使うと、何が分かり、どう役に立つのでしょうか?
まずは、SEOツールとは何か、そして、SEOツールの種類について解説します。
SEOツールは調査・分析を効率化してWebサイトの改善に役立てられる
SEO対策に役立つ調査や分析ができるツールのことです。
ツールを活用すれば、Webサイトの問題点の把握と改善や、戦略的かつより評価されやすいコンテンツの作成に役立ちます。
ただし、ツールを使えば上位表示できるほど都合の良いものではありません。
調査・分析したデータを基にどのような施策を立てるかが肝心です。
SEOツールの導入メリット | デメリット |
・サイトの課題を把握し改善につなげられる ・競合サイトの分析により、差別化・参考の役に立つ ・調査や分析の効率化が可能 | ・すぐに効果が出るわけではない ・成果を保証するものではない |
SEOツールは機能別に7種類
SEOツールの機能は以下の7種類に分けられます。
コンテンツSEOツール | サイトのコンテンツを最適化するために使用されます。(キーワードの適切な配置・コンテンツの質や量の分析・読みやすさの向上・内部リンクの適正化など)。 検索エンジンに評価されやすいコンテンツ作成をサポートします。 |
自社サイト・競合サイトの分析 | 自社サイトおよび競合サイトのSEO状況を分析します。 ドメインオーソリティ(DA)、ページオーソリティ(PA)、トラフィックデータ、バックリンクの数と質、キーワードランキングなどを比較することで、競争力のあるSEO戦略を立てるのに役立ちます。 |
テクニカルSEOツール(内部対策) | サイトの内部構造を解析し、問題点を発見するツールです。 テクニカルSEO対策に活用できます。 |
被リンクチェック (外部対策) | 自サイトへの被リンクの状況を分析できるツールです。 リンク元のサイトの信頼性、リンクのアンカーテキスト、リンクの数と質を調査でき、外部対策に役立ちます。 |
キーワード調査ツール | キーワードの検索ボリューム・競合度・関連キーワードなどを調査します。キーワード選定に役立ちます。 |
検索順位チェックツール | 指定したキーワードで自サイトの順位を調べられるツールです。 SEO施策の効果を測定し、順位変動の原因の分析にも役立ちます。SEO対策の効果測定に役立ちます。 |
重複コンテンツチェックツール | サイト内に重複コンテンツがないかどうかを調べるツールです。 コンテンツの独自性を保ち、SEO対策を強化するのに役立ちます。 |
以上の種類の中から、自社サイトに必要なツールを選びましょう。
無料ツールの機能で使い物になる?
無料のSEOツールでも十分使えます。
有料ツールに比べて機能が限られていることが多いですが、基本的なSEO対策を行う上では十分な機能が備わっています。
特に小規模ビジネスのオーナーやWeb担当者にとっては、コストをかけずにSEO対策を強化する良い手段となるでしょう。
ただし、無料ツールは機能が制限されていることが多いので、使用回数を増やしたかったり、より詳細なデータ分析を必要としたりした場合は、必要に応じて有料版に移行するといいでしょう。
無料SEOツールの導入メリット | デメリット |
・費用がかからない ・有料版には機能で劣るが、必要最低限の機能がある ・ツールを組み合わせて使えば、十分な情報が手に入る | ・機能が制限されている ・使用回数に限りがあるので計画的な使用が必要 |
おすすめの無料SEOツール&特徴の一覧【12選】
ここからは、Googleが提供するツールとその他の便利な無料SEOツールに分け、合計12選を紹介します。
Google提供の無料ツール | その他企業が提供する無料ツール |
①Google Search Console | ⑦ラッコキーワード |
②Google Analytics | ⑧Ubersuggest |
③Googleキーワードプランナー | ⑨SEOチェキ! |
④AMPテスト | ⑩MOZ |
⑤PageSpeed Insights | ⑪検索順位チェッカー |
⑥リッチリザルトテスト | ⑫CopyContentDetector |
Google提供の無料ツール
まずはGoogleが提供する無料ツールを6つ紹介します。
この中でも、『Google Search Console』と『Google Analytics』はSEO対策に必須ともいえるツールなので、まだの方は導入しましょう。
Google Search Console
Google Search Consoleは、ウェブサイトの検索パフォーマンスを監視し、最適化するためのSEO対策には欠かせない無料ツールです。
検索クエリ、インデックス状況、クロールエラーなどを確認できるので、サイトのSEO状況を詳細に把握できます。
特徴
- 【無料かつ使いやすい】
アカウントさえあれば無料で利用できます。自社サイトを立ち上げたら設定しましょう。 - 【豊富な情報量】
サイトのインデックス状況、検索結果での表示回数やクリック率、被リンク状況など、コンテンツの評価や改善に必要なさまざまな情報を収集・分析できます。 - 【問題点の検知と改善】
サイトのエラーや問題点を検知し、改善に役立てられます。
活用例
- 【サイト全体のSEO状況の改善に役立つ】
インデックス状況、検索結果での表示回数やクリック率、被リンク状況などを総合的に分析し、サイト全体のSEO状況を把握して改善に役立てましょう。 - 【インデックス登録のリクエスト】
コンテンツを公開・リライトしたら、インデックス登録のリクエストを送信してクローラーの巡回を促しましょう。 - 【リライトに活用】
予想外のキーワードからの流入をチェックし、リライト時に活かすことで思わぬ流入数の減少を防げます。
Google Analytics
自社サイトへのアクセスやユーザー動向を詳細に分析するためのツールで、こちらも設定は必須といえる無料ツール。
ユーザーの行動、サイト滞在時間、流入経路などを追跡し、SEO対策の効果を測定するのに役立ちます。
また、ユーザーの属性やコンバージョン状況などを把握できます。
特徴
- 【多様なデータ収集】
ユーザー属性、訪問経路、行動履歴、コンバージョン率など、様々なデータを収集・分析できます。 - 【詳細な分析機能】
集計レポート、カスタムレポート、探索機能など、詳細な分析機能を備えています。 - 【視覚的に理解しやすい】
グラフや表を用いてデータを視覚化し、理解を深めることができます。 - 【目標設定と達成状況の分析】
コンバージョン率や売上などの目標を設定し、達成状況を分析できます。
活用例
- 【Webサイト全体の状況把握】
ユーザー数、ページ閲覧数、平均滞在時間、直帰率などを分析することで、Webサイト内の状況を把握できます。 - 【ユーザー属性の分析】
ユーザーの年齢、性別、地域、興味関心などを分析することで、ターゲット層を理解できます。 - 【訪問経路の分析】
ユーザーがどのような経路でサイトに訪れているのかを分析することで、効果的なマーケティング施策を立てられるでしょう。 - 【行動分析】
ユーザーがサイト内でどのような行動をしているのかを分析することで、サイトの改善点を見つけられます。 - 【コンバージョン分析】
ユーザーがどのようなアクション(コンバージョン)を起こしているのかを分析することで、マーケティング施策の効果を測定できます。 - 【顧客離脱を防ぐ対策を講じる】
Googleアナリティクスを上手く活用することで、Webサイトのパフォーマンスを向上させ、ビジネス目標の達成につなげられます。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーでは、
- 検索ボリューム(広告を出稿していない場合は曖昧な数値が表示)
- 関連キーワード
- ロングテールキーワード
- 競合サイトの多さ
などを調査できるので、効果的なキーワード選定に役立ちます。
また、広告配信時のクリック単価の確認ができるなど、リスティング広告の運用にも活用できます。
特徴
- 【キーワードを調査できる】
キーワードを入力すると、そのキーワードで検索されている月間平均検索ボリューム、関連キーワード、競合性などを調べることができます。 - 【キーワードリストの作成】
検索したキーワードをリストに保存し、後で使用できます。
活用例
- 【SEO対策】
ターゲットとなるキーワードの検索ボリュームや競合性を調べられるので、戦略的なキーワード選定に役立ちます。
AMPテスト
AMPテストとは、ウェブページがAMP(Accelerated Mobile Pages)に対応しているかどうかを確認する無料ツール。
モバイルページの読み込み速度を高速化してユーザビリティを向上させることは、SEO対策に欠かせません。
特徴
- 【簡単な操作】
URLを入力するだけで簡単にテストできます。 - 【テスト結果が分かりやすい】
エラーや警告などのテスト結果が分かりやすく表示されます。
PageSpeed Insights
PageSpeed Insightsは、ウェブページの読み込み速度を分析し、改善点を提案するツールです。
ページの速度はSEOにおいて重要な要素の1つなので、サイトのパフォーマンス改善に役立てましょう。
特徴
- 【誰でも使える】
アカウントさえあれば無料で利用できます。 - 【使いやすい】
URLを入力するだけで簡単に分析できます。 - 【分析結果が分かりやすい】
表示速度のスコアや改善点などが分かりやすく表示されます。 - 【モバイル端末とPCでの分析が可能】
スマートフォンやタブレット端末、パソコン向けの分析を行うことができます。 - 【改善方法が提案される】
表示速度を改善するための具体的な方法が提案されます。
リッチリザルトテスト
リッチリザルトテストは、ページがリッチリザルト(構造化データを利用した検索結果の強化表示)を正しく実装できているかを確認するツールです。
リッチリザルトに対応することで、検索結果で目立ち、クリック率の向上が期待できるので、SEO対策としては非常に効果的です。
特徴
- 【無料で利用可能】
アカウントさえあれば無料で利用できます。 - 【シンプルに使える】
URLを入力するだけで簡単にテストできます。 - 【テスト結果が分かりやすい】
エラーや警告などのテスト結果が分かりやすく表示されます。
その他便利な無料ツール
ここからは、各企業が提供する便利な無料SEOツールを6つ紹介しましょう。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、関連キーワードやサジェストキーワードなどを簡単に検索でき、SEO対策やコンテンツ制作に役立つキーワード分析ツールです。
無料で利用できるにも関わらず、豊富な機能が搭載されていて使いやすいのが魅力。
無料版では使用回数や取得件数に制限があります。有料プランの料金は月額440円~。
特徴
- 【サジェストキーワード取得】
検索エンジンに入力すると表示される候補キーワードを自動取得できます。Googleだけでなく、BingやYoutubeなどを含めた合計8種類のサジェストを取得できます。 - 【検索上位ページの見出し抽出】
検索上位ページの見出しを抽出できます。見出し抽出は同様の会社が運営する『ラッコツールズ』でも行えます。 - 【Q&Aサイトのトピック調査】
キーワードに基づいたQ&Aサイトのトピックを収集できます。潜在ニーズの調査に役立ちます。 - 【共起語・周辺語・連想語・類語・同義語取得】
キーワードに関連する言葉を調べることができます。コンテンツ作成のアイデアを得るのに役立ちます。 - 【AIによるタイトル・見出し生成】
キーワードを入力すると、AIが記事タイトルや見出しを生成してくれるので参考にできます。ただし、高精度なAIモデルの使用や、提案出力数・使用回数を増やすには有料版への登録が必要です。
活用例
- 【ブログ記事のネタ探し】
サジェストキーワードやQ&Aサイトのトピック調査を使って、ブログ記事のネタを探せます。 - 【商品・サービスのターゲット選定】
商品・サービスに関連するキーワードを分析することで、ターゲット層の選定に役立ちます。 - 【競合分析】
競合のWebサイトの推定アクセス数やどのようなSEOキーワードが使われているのかを分析できます。 - 【コンテンツの品質向上】
検索上位ページの見出し抽出を活用することで、記事の構成に役立ちます。
Ubersuggest
Ubersuggestは、ニール・パテル氏が開発したSEO分析ツールでキーワード分析、競合分析、検索ボリュームの確認、競合分析などのSEOに関わる様々なデータ分析ができます。
便利ですが、やや見づらいのが難点です。
無料版だと使用回数は3回までです。機能に制限があるため計画的な使用が必要でしょう。
有料プランの料金は月額2999円~。
特徴
- 【無料版でも十分なデータが得られる】
無料版でも、検索ボリュームやSEO難易度などの基本的なデータを確認できます。 - 【被リンクのデータ獲得】
被リンクが多いページを分析し、自サイトへの被リンクを獲得するための施策を考えることができます。無料で被リンクを調査できるSEOツールは限られているため、Ubersuggestのメリットといえます。 - 【詳細なキーワード分析】
キーワードごとの検索上位ページや被リンク状況、関連キーワードなどを分析できます。 - 【競合分析】
競合のウェブサイトの流入キーワードや被リンク状況などを分析できます。 - 【日本語対応】
日本語のインターフェースを提供しています。
活用法
- 【キーワード調査】
ターゲットとなるキーワードの検索ボリュームや競合性を分析し、コンテンツ制作に役立ちます。 - 【競合分析】
競合のウェブサイトを分析し、自社の強みや弱みを把握できます。 - 【商品ページのSEO対策】
商品ページに盛り込むべきキーワードを分析し、SEO対策を行えます。
SEOチェキ!
SEOチェキ!では、タイトルやメタディスクリプション、発リンク(閲覧中のサイトから別のサイトへ異動するためのリンク)を調査できます。
また、検索順位やキーワード出現頻度をチェックすることも可能。
使用制限は1日に200回までですが、よほどでなければ上限に達することはないでしょう。
特徴
- 【シンプルで使いやすい】
URLを入力するだけで、サイトのSEO状況を一括で調べることができるので、初心者でも簡単に利用できます。 - 【無料でも機能が豊富】
検索順位チェック、キーワード出現頻度チェック、発リンクチェック、Whois情報(ドメインの登録者情報)チェックなども追加チェックが可能です。
活用例
- 【検索順位をチェックする】
検索順位チェック機能を使って、特定のキーワードの検索順位をチェックできます。 - 【SNSでどれだけシェアされているか調べる】
サイテーションの獲得ができているかチェックできるので、拡散を意識したコンテンツ作成の役に立ちます。 - 【キーワードの出現頻度を調べる】
キーワード出現頻度チェック機能を使って、サイト内に特定のキーワードが何回出現しているのかを調べられます。競合サイトの分析にも使えるでしょう。 - 【発リンク数をチェックする】
発リンク数(内部リンク・外部リンク)をチェックできます。リンク債のタイトルとURL、nofollowの有無(リンクしているページとの間に関連性がないことをクローラーに伝える属性値のこと)まで分かります。
MOZ
Mozは、様々なSEOツールを提供していることで知られるアメリカの企業が提供するツールです。
無料でも被リンクチェックやドメインオーソリティの測定ができますが、無料ツールには利用回数制限が設けられています。
無料ツールの利用には、『Free SEO Tools』をクリックします。
有料プランの料金は月額$14~です。
特徴
- 【無料でも便利な機能が使える】
キーワード調査、被リンク分析、競合分析、ドメイン分析などの便利な機能が揃っています。 - 【使いやすい】
直感的な操作ができるので、初心者でも簡単に利用できます。
活用例
- 【サイト分析】
『Link Explorer』という機能を使って、自社や競合サイトのドメインパワーやドメイン数、被リンク総数、ランキングキーワードを分析できます。この評価はMOZ独自の方法で算出されており、Google検索エンジンの評価とは異なります、 - 【ターゲットキーワードの選定】
キーワード調査ツールを使って、ターゲットとなるキーワードを選定できます。 - 【競合分析】
競合のSEO戦略を調査することで、自社の戦略の考案に役立ちます。
検索順位チェッカー
検索順位チェッカーは、特定キーワードに対する自サイトの検索順位を簡単に確認できるツールで、定期的な順位チェックに便利です。
シンプルな操作で一目で結果を確認できるので、初心者でもすぐに使いこなせるでしょう。
特徴
- 【無料でシンプルな操作が魅力】
検索順位チェッカーは無料で、URLとキーワードを入力してチェックを押すだけで簡単に利用できます。 - 【スマホ版もチェック可能】
スマホ版もチェックできます。
活用例
- 【投稿したコンテンツの検索順位チェック】
投稿したコンテンツが狙ったキーワードで何位に表示されているかを確認できます。 - 【SEO対策の効果測定】
SEO対策を実施した後に、検索順位がどのように変化したのかを確認できます。
CopyContentDetector
CopyContentDetectorは、コンテンツの重複チェックを行うツールです。
重複コンテンツを避けて、SEO評価を高めるための目安になるでしょう。
このツールでは、
- 類似率(他サイトに似ている文章がないか)
- 一致率(他サイトと一致している箇所)
- テキスト類似率(今まで登録した文章)
を判定します。
CopyContentDetectorでチェックできる一致率や類似性などはあくまで目安なので、割合の数値だけで判断しないことも大切です。
文章内にキーワードが頻出したり、ジャンル(法律など)によっては一致率などの判定数値が高くなったりする点に留意しましょう。
なお、4000字以上の文章をチェックする場合は、複数回に分けてもOKです。
特徴
- 一日に30件まで、4000字以内の文章をチェック可能
- 判定の詳細を表示してくれる
活用例
- 【重複していないかチェックする】
投稿前に作成したコンテンツが他サイトと重複していないか一致率を確認する
まとめ
無料のSEOツールを活用することで、より効果的かつ効率的なSEO対策を行えるようになります。各ツールの特徴を踏まえ、自分のサイトに最適なツールを選んで対策を実行していきましょう。
SEO対策には継続的な努力が必要です。
定期的にツールを活用してサイトの状況をチェックし、改善を続けていきましょう。