「SEO対策とMEO対策って何が違うの?」
「2つとも、何のためにどうやって行うものかよく分かっていない」
「WEB集客を強化していきたいけど、どちらから取り組むべき?」
「知識がなくても自分でできる?」
このような疑問をお持ちではありませんか?
SEO対策とMEO対策は、どちらも検索エンジンで自分のお店を上位表示させ、集客につなげるための施策です。しかし、その対象範囲や目的は異なります。
スモールビジネスをされている方向けに、2つの違いと、取り組みを始めるためのステップについてご紹介しましょう。
今回は、SEO対策とMEO対策の違いについて、治療院・パーソナルトレーニングの店舗運営のサポートを行っているJMTA(一般社団法人日本メディケアトレーナー協会)が解説します。
SEO対策やMEO対策初心者の方、スモールビジネスをされている方は、ぜひ参考にしてください。
SEO対策とMEO対策の違い
SEO対策とMEO対策は、どちらも検索エンジンで自分のお店を上位表示させて集客向上を図るための施策ですが、対象とする範囲や目的が異なります。
SEO(Search Engine Optimization)
- 【範囲】全国(全世界)を対象に、検索エンジンで自社WEBサイトを上位表示されるようにする対策。
- 【目的】悩みや問題を解決するための商品やサービスについて知りたい人が検索した時に、自社WEBサイトを見てもらえるようにして、自社商品やサービスの認知拡大・購買を促すこと。
MEO(Map Engine Optimization)
- 【範囲】 Googleマップなどの地図検索で、自分の店舗を上位表示するための対策。特定の地域をターゲットとしている。
- 【目的】 現在地付近や特定地域のお店を探している人が検索した時に、自分の店舗を見てもらい、来店につなげること。
SEO対策の特徴
まずは、SEO対策で行うことと、その効果について解説しましょう。
SEO対策の方法は多岐にわたる
SEO対策においては、検索エンジンからの評価を得るためにWEBサイト全体を最適化する必要があります。
たとえば、
- WEBサイトの構造を最適化する
- ユーザーの役に立つコンテンツの制作
- ページの読み込み速度を向上させる
- サイトをSSL化して安全性を高める
- モバイル端末で閲覧しやすいよう最適化する
- 自社サイトの被リンクを獲得する
など、多岐にわたる施策を講じます。
SEO対策の多くは専門知識が必要です。対策の質が悪いと、検索結果から除外されるなどのペナルティを受ける可能性があります。そのため、ほとんどの場合は外部委託になるでしょう。
ただし、コンテンツ制作(ブログ記事作成)は初心者でも始めやすいため、WEBサイト管理の専門的な作業はプロに任せ、記事は自社で作成しているケースも多いです。
SEO対策で得られる効果の特徴
SEO対策が上手くいくことで、以下のメリットを享受できます。
- 上位表示されている間(中長期)は継続的な集客が見込める
- 広告費をかけずに集客できる
- 企業や個人のブランディング効果が高まる
- CVR(成約率)が向上する
ただし、効果が出るまでに早くて4ヶ月、あるいは1年以上かかることもあり、即効性がない点に留意しなくてはなりません。
MEO対策の特徴
続いて、MEO対策の基本的な流れとその効果について見ていきましょう。
MEO対策の基本的な流れ
MEO対策はSEO対策と比べ、高度な専門知識を必要としません。
Googleビジネスプロフィールへの登録と、こまめな管理が必要になりますが、自分で行っても効果を出すことが可能です。MEO対策の基本的な流れは以下のとおりです。
- 常に正確かつ詳細な店舗情報を掲載する
- 店舗の様子が分かる動画・画像の投稿
- 最新情報の定期的な発信
- 口コミの獲得と返信対応
Googleビジネスプロフィールへの登録は無料で、外部委託をする場合もSEO対策よりかかる費用が低いため、取り組みやすいのが魅力です。
MEO対策は地域密着型ビジネスの集客に効果的
MEO対策はその地域性から、直接来店につながりやすい傾向にあります。
初心者でも取り組みやすい上に、SEO対策と比べて効果が早く現れやすいため、1〜3ヶ月で効果を実感できるケースも少なくありません。
また、MEO対策の競合は地域の店舗に限られるため、上位表示を目指しやすいのもメリットです。
ただし、ネガティブな口コミを書かれる可能性もあり、ガイドライン違反の対象と判断された口コミ以外は削除することができません。
悪い口コミを書かれた時も否定したくなる気持ちを抑え、冷静に対処する必要があります。
まずはMEO対策から始めるのがおすすめ
パーソナルジムや整骨院などといった実店舗をお持ちの方は、MEO対策から始めることをおすすめします。
MEO対策は費用をかけずに自分でできて、地域の顧客獲得にも効果的なので、スモールスタートで開業したお店との相性が非常に良いのです。SEO対策は、売上が安定してきてからでも構いません。
すでにウェブサイトを持っている場合は記事を書いてみよう
すでにWEBサイトを持っている方は記事を作成してみましょう。
はじめからSEOに強い記事を書こうとしなくても構いません。自分の専門性を活かし、実際にあったお客さまの声をもとに役立つ情報を書くことから始めて、徐々にコツを掴んでいけばOK。
SEOのノウハウを駆使するより、リアルな情報を提供することのほうが大切です。
ゆくゆくはSEO対策とMEO対策の両方に取り組む形を目指す
SEOとMEOは上位表示のための相互作用があります。
SEO対策を進めればGoogleマップ検索の上位にも表示されやすくなり、GoogleビジネスプロフィールからWEBサイトへの訪問者が増えれば、SEOにもプラスに働きます。
2つを連携させることで、ユーザーも信頼できるお店の一次情報にアクセスしやすくなるでしょう。
このように、2つは互いに効果を補完し合あう関係にあります。
お店を大きくするつもりがない場合はともかくとして、集客の安定化のためにも、SEO対策とMEO対策はセットで取り組む形を目指したいところです。
現在、すでにどちらか一方は行っている場合は、着手していないほうの対策を始めることで、より効果が高まりやすくなるでしょう。
まとめ
SEO対策とMEO対策は、どちらも重要な集客手段ですが、目的や対象が異なります。
- SEOは、WEBサイト全体を最適化し、全国の幅広いターゲットにアプローチできる。
- MEOは、地域密着型の集客をしたい場合に効果的で、比較的短期間で結果を出すことも可能。
実店舗を持っている方は、まずはコストがかからず自分でもできるMEO対策から始めるといいでしょう。
最終的には、両方を組み合わせることで、より効果的かつ長期的な集客の安定につながります。
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